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退職届を出した夜、布団の中でスマホを開く。画面に打ち込んだのは、「失業保険 満額 もらう 方法」。
「辞めたあとの生活、ちゃんと持つのかな」
「手続きを一つ間違えて、もらえるはずのお金を逃したらどうしよう」
「ネットには『28ヶ月もらえる』なんて書いてあるけど、本当なの?」
体も心もすり減っているときに、お金の制度まで自分で調べなければいけない。それだけでもう、十分すぎるくらい頑張っています。
先に答えをお伝えします。失業保険の「満額」とは、ハローワークで決まった日数分を、認定を受けながら最後まで受け切ること。金額を増やす裏技はなく、満額に近づく方法は「手続きを期限内に、漏らさず進めること」です。そして「28ヶ月」は、失業保険だけで受け取れる期間ではありません。
ここで使う専門語は三つです。失業保険の正式名は雇用保険の「基本手当」。もらえる日数が「所定給付日数」。もらえる期限のある期間が「受給期間」です。順に、公式ページで確認できた範囲だけで整理します。
※本記事は個別の受給を保証するものではありません。受給できるか・いくらになるかは、人によって条件が違います。最終的な判断は、ハローワークで確認してください。
この記事の要点
失業保険で「満額」と呼ばれるのは、所定給付日数の全日分を受け切った状態のことです。公式の「満額」という制度名があるわけではなく、日数を使い切ることを、ネットではそう呼んでいます。
ハローワークインターネットサービスによると、賃金日額は「離職日の直前6か月に毎月決まって支払われた賃金の合計を180で割った額」で、賞与等は除かれます。基本手当日額は、その賃金日額のおよそ50〜80%(60歳〜64歳は45〜80%)で、賃金が低いほど率は高くなります。年齢ごとの上限額もあり、令和8年8月1日現在は30歳未満7,450円、30歳以上45歳未満8,270円、45歳以上60歳未満9,110円、60歳以上65歳未満7,830円です(基本手当について|ハローワークインターネットサービス)。
つまり、給料が高くても日額には天井があり、日額を自分で増やすことはできません。受給額の目安は「基本手当日額×受け取れる日数」です。たとえば日額が7,000円で90日分なら63万円、というイメージです(数字はあくまで仮の例です)。
同じハローワークインターネットサービスの「基本手当の所定給付日数」では、日数は離職理由や年齢、雇用保険の被保険者だった期間で区分されています。一般の離職者(自己都合など)は、被保険者期間が10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日です。倒産・解雇などによる特定受給資格者は、年齢と被保険者期間に応じて90日から最大330日。就職困難者は150日から最大360日です(基本手当の所定給付日数|ハローワークインターネットサービス)。

じゃあ、私の日数は何日なの?
それは、離職票の内容とハローワークの決定で決まるんよ。自分で「満額は○日」と決めつけんと、受給資格が決まったときの通知で確かめるのが確実やで。
満額に近づく方法は、特別なテクニックではなく、手続きの抜けをなくすことです。ここでは、公式ページで確認できた4つに絞ります。
申込みから7日間の待期期間があり、自己都合退職など離職理由によっては、その後に給付制限がかかります。厚生労働省のページでは、給付制限は退職日が令和7年4月1日以降なら原則1か月、過去5年間に2回以上、正当な理由なく自己都合退職して受給資格決定を受けた場合などは3か月とされています(給付制限について|厚生労働省)。
給付制限があっても、所定給付日数そのものが減るわけではありません。ただ、申込みが遅れるほど、受給期間(後述)の終わりが近づきます。動けるタイミングが来たら、まず窓口へ。それが一番の「満額対策」です。
体力の不足や心身の不調、病気などで辞めた場合は「正当な理由のある自己都合」(特定理由離職者)にあたることがあり、給付制限の扱いが変わる場合があります(特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要|ハローワークインターネットサービス)。
基本手当は、原則として4週間に1度の「失業の認定」を受けて支給されます。認定を受けるには、認定対象期間中に原則2回以上(最初の認定日に係る期間は1回)の求職活動が必要です(雇用保険手続きのご案内|ハローワークインターネットサービス)。
ここは気持ちが重くなるところだと思います。「実績づくり」だけを教える投稿もネットにはありますが、形だけ整えて申告するのは不正受給につながりかねません。どんな活動が実績に数えられるかは、ハローワークの窓口で聞いて、そのとおりに動いてください。
基本手当を受け取れる受給期間は、原則として離職日の翌日から1年間です。所定給付日数が330日の人は1年と30日、360日の人は1年と60日になります(基本手当について|ハローワークインターネットサービス)。
給付制限や待期で始まりが遅れると、日数を受け切る前に期間の終わりが来る場合があります。見通しは人によって違うので、受給資格が決まった時点で、窓口で「いつまでに受け切れるか」を聞いておくと安心です。
病気、けが、妊娠、出産、育児などで引き続き30日以上働けなくなった場合は、働けなかった日数分だけ受給期間を延長できます。延長できる期間は最長で3年間です。申請は住所または居所を管轄するハローワークで、代理人や郵送でも手続きできます(基本手当について|ハローワークインターネットサービス)。



体調が悪いまま辞めたから、今は面接どころじゃない…
それは怠けとは違うんよ。働けない時期があるなら、延長という制度がちゃんと用意されとる。窓口に「今は働けない状態です」と伝えるところから始めたらええで。
失業保険の所定給付日数だけで28ヶ月になることはありません。先ほどの公式の表のとおり、失業保険の所定給付日数は、最長でも就職困難者の360日(約12か月)です。(ハローワークの指示で公共職業訓練を受けている間は、訓練が終わる日まで支給が続く例外があります。)
では、「28ヶ月」はどこから来た数字なのか。ネットで見かける多くは、健康保険の傷病手当金と失業保険を組み合わせた場合の期間の話です。協会けんぽの案内では、傷病手当金は「通算して1年6ヵ月の期間を限度として支給されます」。退職後も続けて受け取るには、退職日までに1年以上の健康保険の被保険者期間があること、退職日に出勤していないこと、失業給付を受けていないことなどの条件があります(傷病手当金について|協会けんぽ石川支部)。
つまり、傷病手当金は「働けない状態」が条件の別制度です。誰でも使える近道ではなく、使えるかどうかは人によって違います。期待が先に膨らんだときこそ、数字の出どころを確かめてください。傷病手当金と組み合わせた28ヶ月の考え方は、退職給付金28ヶ月とは?もらえる条件と損しない受け取り方を解説に書いています。
日数を使い切ることが、いつも一番得とは限りません。早く再就職が決まった場合には、再就職手当が受け取れる制度があります。
ハローワークのQ&Aでは、再就職手当は「就職日の前日までに失業の認定を受け、支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あること」などの条件をすべて満たした場合に支給されます。支給額は、支給残日数が3分の2以上なら「基本手当日額×支給残日数×70%」、3分の1以上なら「×60%」です。ページは令和2年時点の金額例を載せているため、今の上限額は管轄のハローワークで確認してください(再就職手当について|ハローワーク札幌)。
「満額もらってから働こう」と決める前に、体力が戻ったら無理のない範囲で、早めに働く道も天秤にかけてみてください。どちらが正解かは、体調と貯金と、次の仕事の見通しで変わります。焦って決めなくて大丈夫です。
書類の期限が気になって動けないのは、あなたが怠けているからではなく、頭も心も休みを必要としているサインです。敏感な気質の人ほど、「間違えたら取り返しがつかない」と考えて、一歩目が重くなりがちです。
だから、全部を一度にやらなくて大丈夫。今日できるのは、離職票が手元にあるかを確かめること。それだけで十分です。次の一歩は、管轄のハローワークで「辞めた理由」と「働けない時期があること」を、ありのまま伝えることです。体調を崩して辞めた場合は、離職理由の区分が変わることもあるので、そのことも一緒に伝えてください。
満額は、ゴールやなくて結果なんよ。無理せんと、今できる1つだけ進めたらええ。
満額に近づく方法は、期限内に申込みをし、認定日に出て、受給期間内に所定給付日数を受け切ることです。働けない期間があるときは、受給期間の延長をハローワークに相談してください。受給できるかは人によって違います。
失業保険の所定給付日数だけでは、28ヶ月になりません。所定給付日数は最長でも360日です(公共職業訓練の受講中は訓練終了まで支給が続く例外があります)。28ヶ月は、傷病手当金などを組み合わせた説明で使われる数字で、条件を満たすかは人によって違います。
「満額はいくら」という決まった金額はありません。基本手当日額と所定給付日数で決まり、日額には年齢ごとの上限があります。自分の金額は、受給資格が決まったあとにハローワークで確認できます。
自己都合の場合も、決まった所定給付日数分を受け切ることは「満額」の意味に含まれます。ただ、日数は離職理由で変わり、給付制限が付くこともあります。自分の区分は離職票とハローワークで確認してください。
基本手当は失業の認定を受けて支給され、認定には原則2回以上の求職活動が必要です。必要な活動の中身は窓口で確認してください。形だけの申告は不正受給につながるおそれがあります。
一概には言えません。支給残日数が所定給付日数の3分の1以上あれば再就職手当の対象になることがあり、早く決まった場合の方が受け取れる総額が増える人もいます。体調と貯金を見ながら、ハローワークで確認してください。
※本記事は個別の受給を保証するものではありません。最終的な判断は、ハローワークで確認してください。
この記事を書いた人|ハリピン(HSS型HSPとお仕事と私 運営者)
繊細な気質と向き合いながら「自分に合う働き方」を模索してきたHSS型HSP当事者。同じように繊細さで悩むHSPさんへ、当事者の視点で発信しています。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を行うものではありません。つらさが続くときは専門機関にご相談ください。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
\ 最後まで読んでくれてありがとうございます /
しんどさの形は人それぞれですが、会社に籍を置いたまま休んで生活費を受け取れる制度があることは、知っておいて損はありません。
無料。追加した直後に、目安の出し方と窓口が1枚届きます。伝わるのは表示名だけ。読むだけでも大丈夫です。















