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診断書を書いてもらって、震える手で人事に提出した。
「検討します」「上と相談してからになります」。
返ってきたのは、歯切れの悪い言葉だけだった。
何日待っても、はっきりした返事は来ない。
「これって、休ませてもらえないってこと……?」
「診断書まで出したのに、なんで話が進まないんだろう」
「もしかして、自分の伝え方が悪かったのかな」
先にお伝えしておきたいことがあります。
適応障害なのに休職できない、認めてもらえないのは、あなたの伝え方や我慢が足りないせいではありません。
会社の就業規則や運用の側に、そもそもの不備や事情があることが少なくありません。
そして、会社の外にも相談できる先はちゃんとあります。
ここでもう一つ、知っておいてほしいことがあります。
HSP(Highly Sensitive Person、とても敏感な気質を持つ人)は、会社という「場」に対して強く主張したり、催促したりすることに、人一倍心理的なハードルを感じやすいと言われています。
相手の顔色や職場の空気を読み取る力が強い分、「これ以上言ったら迷惑かもしれない」「波風を立てたくない」という気持ちが先に立ちやすいのです。
だからこそ、休職を渋られたときに「自分が我慢すればいいのかも」と、状況をひとりで抱え込んでしまいやすい面があります。
この記事では、適応障害の診断書を持っているのに休職を認めてもらえない、あるいは休職を渋られているという状況に絞って、なぜそうなるのかという背景と、今のあなたが取れる現実的な選択肢、そして相談できる先を一緒に整理していきます。
「辞めるべきかどうか」という決断そのものは、この記事の主題ではありません。
まずは、休職を認めてもらえない今の状況にどう向き合うかを、順番に見ていきましょう。
医師の診断書があれば、休職はすんなり認められるはず。
そう思っていたのに、会社の反応が予想と全く違って、戸惑ってしまった方も多いのではないでしょうか。
診断書まで用意したのに認めてもらえないというのは、それだけで深く傷つく経験です。
その戸惑いや悔しさは、決しておかしなものではありません。
ただ、視点を少し変えてみると、休職が認められにくい背景には、あなた個人の問題ではなく、会社側の制度上の事情が関わっていることが一般的にあります。
たとえば、次のようなケースです。
休職を認めてもらえない背景には、あなたの症状の重さとは関係のない、会社側の制度や運用の事情が関わっていることが多いのです。
制度が整っていない会社ほど、対応が場当たり的になりやすく、結果として労働者側が「歯切れの悪い返事」を受け取ることになりがちです。
ここで一般論として知っておいていただきたいのは、就業規則に休職の定めがなかったとしても、それが即座に「休職できない」という結論を意味するわけではない、ということです。
会社との話し合いの余地や、他の制度(有給休暇や傷病手当金など)を組み合わせる余地が残っている場合もあります。
この先の判断は状況によって大きく異なるため、具体的な制度の適用可否については、後述する専門家への相談を検討してみてください。
休職を渋られると、「もう自分が我慢して出社し続けるしかないのかもしれない」という気持ちが、じわじわと大きくなってきます。
その気持ちは、決して弱さではありません。
これ以上会社に何かを言うのが怖い、面倒だと思われたくない、揉め事にしたくない。
そう感じてしまうのは、とても自然な反応です。
特にHSP気質の人は、周囲の感情や場の空気を人一倍敏感に察知する傾向があると言われています。
人事担当者の困った表情、上司の忙しそうな様子、職場の雰囲気。
そうした細かなサインを敏感に受け取ってしまうからこそ、「これ以上強く言えない」「相手を困らせたくない」という気持ちにブレーキがかかりやすいのです。
その結果、本来は主張してもよいはずの休職の希望を、自分の中に抑え込んでしまう。
まるで、痛みを感じているのに「これくらい平気」と自分に言い聞かせて、体を無理に動かし続けているような状態です。
HSP気質の中でも、刺激を求める面をあわせ持つ「HSS型HSP」と適応障害の関係や、自分の傾向を確かめるセルフチェックは、HSS型HSPは適応障害になりやすい?【セルフチェック付き】にまとめています。
あなたが我慢する必要はありません。休職を求めることは、わがままでも迷惑でもなく、体調を回復させるための正当な選択です。
「強く主張するのが苦手」という気質は、あなたの弱点ではなく、周囲への配慮ができるという長所の裏返しでもあります。
ただ、その長所が今は、あなた自身を守ることの妨げになってしまっているだけです。
会社に何かを伝えることと、相手を困らせることは、本来イコールではありません。
次の章では、あなた自身が強く主張しなくても進められる、具体的な選択肢を整理していきます。
「今できること」と言われても、正直、何から手をつけていいか分からない。
そう感じてしまうのも当然です。
体調が優れないなかで、これ以上何かを調べたり動いたりする気力が湧かないのは、決して怠けているからではありません。
ただ、選択肢を一つずつ小さく分けて並べてみると、案外「これならできそう」と思えるものが見つかることがあります。
以下は、一般的に検討されることが多い選択肢です。
どれが合うかは会社の状況やあなたの体調によって変わるため、一つの参考として見てください。
すべてを一度に、一人で進める必要はありません。できそうなことを一つ選ぶだけで十分です。
なお、休職が認められるかどうかの最終的な判断や、会社の対応が法的にどう評価されるかについては、個別の状況によって大きく異なります。
この記事だけで断定できるものではないため、次の章で紹介する専門の相談先を活用してみてください。
できることを試してみても、会社の対応が変わらない。
そんなとき、「もう誰にも頼れない」と感じて孤独になってしまうことがあります。
でも、会社の中で解決できないからといって、あなたに残された道がなくなるわけではありません。
会社の外にも、こうした状況を専門的に扱っている相談先があります。
「休職を渋られると、次どこに相談したらええか分からんくなるよな。」
「会社の中だけで頑張らんでも、味方になってくれる場所はちゃんとあるで。」

会社以外にも相談できる場所や、働き方の選択肢を知っておくだけで、気持ちが少し軽くなることがあります。
→ HSPにおすすめの転職エージェント・相談先まとめを見る
具体的には、次のような窓口があります。
一人で会社と向き合い続ける必要はありません。専門家という第三者を間に入れることは、決して大げさなことではないのです。
どこに相談すればいいか分からない場合は、まず総合労働相談コーナーのように、無料で話を聞いてもらえる窓口から始めてみるのも一つの方法です。
「大げさにしたくない」という気持ちが先に立つかもしれませんが、あなたの体調を守ることは、決して大げさな要求ではありません。
同じような状況にある方から、よく寄せられる疑問をまとめました。 ここでの説明は一般的な情報であり、あなたの状況にそのまま当てはまるとは限りません。
残念ながら、実際に起こり得ることです。診断書は医学的な証明にはなりますが、休職を認めるかどうかは会社の就業規則や運用に左右される場合があります。診断書を出したのに対応が進まないこと自体は、あなたの伝え方の問題とは限りません。就業規則の確認や、産業医面談の申し出など、次の一手を検討してみてください。
就業規則に休職の定めがない、条件を満たしていないとされている、担当者が制度に不慣れといった、会社側の事情が関わっていることがあります。理由は会社によってさまざまで、一律には言えません。まずは就業規則の該当箇所を確認し、不明な点は社会保険労務士など専門家に相談することをおすすめします。
制度がないと言われても、それだけで選択肢がなくなるわけではありません。有給休暇の活用や、会社との個別の話し合いなど、他に検討できる余地が残っている場合があります。実際に就業規則にどう書かれているかを書面で確認したうえで、労働基準監督署や社会保険労務士に相談してみることをおすすめします。
会社によって対応が分かれる部分です。試用期間中は休職制度の対象外とされていることもありますが、それが妥当かどうかは会社の規定や状況によって異なります。試用期間中だからといって最初から諦めず、就業規則の確認や専門家への相談を検討してみてください。
診断書を出したのに休職を認めてもらえない状況は、それだけで大きな不安と孤独を感じるものです。
その不安は、決して大げさなものではありません。
ただ、その原因はあなたの我慢が足りないからではなく、会社側の制度や運用の事情であることが多くあります。
会社に強く言えない自分を責める必要はありません。診断書の再提出、産業医面談、外部の相談窓口など、あなたが取れる選択肢は一つではないのです。
すべてを一人で抱え込まず、できることを一つずつ、あなたのペースで試してみてください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断・治療方針や個別の法的判断を示すものではありません。会社との対応にお困りの場合は、労働基準監督署や社会保険労務士、弁護士などの専門家にご相談ください。
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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
\ 最後まで読んでくれてありがとうございます /
しんどさの形は人それぞれですが、会社に籍を置いたまま休んで生活費を受け取れる制度があることは、知っておいて損はありません。
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