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適応障害で退職したい人へ|”辞めるべきか”の判断と後悔しない辞め方・お金(傷病手当/失業保険)を当事者が解説

適応障害で退職したい人へ|後悔しない辞め方を当事者が解説
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「毎朝、会社に向かう足が動かない」「もう限界、辞めたい」——適応障害の症状に苦しみながら、退職を考えている方も多いと思います。

もう辞めたい。…でも、何から始めればいいのか分からないし、辞めたあとのお金も不安で動けない。

ハリピン

その「何から手をつけたらいいか分からん」って感覚、めちゃくちゃ分かるで。しかも一番こわいのは”辞めたあとのお金”やんな。先に言うとくと、適応障害の退職には使える制度がちゃんとあって、不安はかなり減らせるんよ。大丈夫、ひとりで全部抱えこまんでいい。やることを一個ずつ、一緒に整理していこな。

この記事は、適応障害で「退職したい」と思ったあなたが、後悔せずに一歩を踏み出すための「流れ・準備・お金の制度・次の環境」を、当事者の視点でまるごと整理した記事です。

この記事の要点

  • 適応障害は環境を変えることが回復に重要な状態。退職は逃げではなく、回復のための前向きな選択肢のひとつ。
  • 退職する前に①診断書 ②傷病手当金の確認 ③お金の見通しを整えておくと、勢い任せの後悔を防げる。
  • 退職後のお金は傷病手当金・失業保険(特定理由離職者)・再就職手当などの制度で不安を減らせる。
  • 焦って次を決めず、自分が消耗した要素を外した環境をゆっくり選べば、生活はちゃんと立て直せる。

※この記事は2026年6月に公開しました。最新の情報を心がけていますが、制度の詳細は必ず公式窓口でご確認ください。

そもそも「退職したい」と思うこと自体、間違いではありません。厚生労働省の「こころの耳」でも、適応障害について次のように説明されています。

適応障害とは「環境変化によるストレスが個人の順応力を越えた時に生じる情緒面および行動面の不調」。そして回復については「薬物療法も行われますが、環境調整、環境に慣れること、個人の順応力が増えることなどが状態の回復に重要です」とされています。

出典:厚生労働省 こころの耳「適応障害(用語解説)」

つまり、ストレスの原因(=今の環境)から離れることそのものが、回復のために大切とされているのです。退職は、その「環境を変える」手段のひとつ。だから、退職したいと思うのは自然なことなんですね。

「退職するのは”逃げ”なんじゃ…」とまだ気持ちが揺れている方は、先に【適応障害】退職=逃げじゃない|当事者が伝える”自分を守る”判断を読むと、心が少し軽くなるかもしれません。気持ちが固まってから、この記事の手順に戻ってきてくださいね。

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適応障害で「退職したい」と思ったら、まず知ってほしいこと

適応障害で退職したいほど仕事に疲れた女性

結論から言うと、適応障害で退職して環境を変えることは、回復のために理にかなった選択です。「退職したい」という気持ちは、心と体が「この環境から離れたい」と出しているサインでもあります。

しかも、「辞めたい」と感じているのは、あなただけではありません。厚生労働省の患者調査では、適応障害を含む「神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害」の外来患者は、近年2倍前後に増え続けています「辞めたい」と思うのは、あなたの心が弱いからではなく、それだけ強い負荷がかかっているサインです。

出典:厚生労働省「患者調査」(精神疾患を有する外来患者数の推移)。※「適応障害」は単独ではなく、上記カテゴリに含まれます。

私自身も、合わない環境を離れる選択を何度かしてきました。その時は不安でいっぱいでしたが、今ふり返ると「あのとき動いてよかった」と心から思っています。

ハリピン

俺も環境を変えて、ようやく息ができるようになった側の人間でな。だから「辞めたい」って気持ちに蓋をして無理し続ける必要は、ほんまにないと思ってる。

実際に、適応障害で退職した方が、note(個人の手記)にこんな言葉を残しています。

そんな中で退職した私は心底スッキリしている。

note(適応障害で退職した当事者の手記)

もちろん、退職は大きな決断です。だからこそ、勢いだけで動くのではなく、少しだけ順番を整えてから進むのがおすすめです。次の章から、具体的に見ていきましょう。

「本当に辞めるべき?」適応障害で退職したい気持ちと向き合う3つの自問

「辞めたい。でも、これは甘えなんじゃないか」「勢いで辞めて、後悔しないだろうか」——適応障害で「退職したい」と思ったとき、多くの人がこの迷いの中をぐるぐるします。実際に、退職を決めた当事者も、こんな葛藤を書き残しています。

自分の心の中で、何度も「このまま戻れるのか」「本当に続けたい仕事だったのか」と自問自答する日々が続きました。

note(適応障害で退職を決意した当事者の手記)

ここで大切なのは、その「辞めたい」が”本心”なのか、それとも”消耗のサイン”なのかを切り分けることです。心療内科の医師のなかには、「うつや適応障害が回復したあとに『あのとき辞める必要はなかった』と振り返る人もいる」と指摘する声もあります。つらさのピークで、ひとりきりで結論を出してしまうと、後悔につながることがあるのです。

かといって、ただ我慢し続けるのが正解でもありません。そこで、決断の前に次の3つを自分に問いかけてみてください。「今の自分が、焦って決めていないか」の目安になります。

  • ① 数日しっかり休んでも、「辞めたい」という気持ちは消えない?
    → 休めば戻れるなら、退職より先に休職・部署異動で足りることも
  • ② 「何がつらくて辞めたいのか」を、ひとつ言葉にできる?
    → 言葉にできれば、それは”勢い”ではなく”あなたの判断”
  • ③ 主治医に「辞めたい」と相談した?
    → 視野が狭くなっているときほど、第三者の目が決断を助ける
ハリピン

3つとも「うん」って言えたなら、それはもう”勢い”やなくて”あんたの判断”や。…逆に、まだ答えられへんなら、辞める前に一回だけ、ちゃんと休んでからでも遅くないで。

そして、迷うこと自体は悪いことではありません。むしろ迷えるのは、あなたが自分のことをちゃんと考えられている証拠です。迷った末に退職を選んだ人は、こんなふうに振り返っています。

正直なところ、これでいいのかなという気持ちはあるが、毎日何か嫌だな(重めの憂鬱)と思いながら出勤するのも長期的にみれば、心の健康に悪そうなので退職で良かったのかなと思う。

note(適応障害で退職を選んだ当事者の手記)

「これでいいのかな」という迷いを残したまま、それでも「辞めてよかった」と思える。100%すっきり納得してからでないと辞めてはいけない、なんてことはありません。必要な準備を整えて、自分の判断で一歩を踏み出せれば、それで十分です。次の章では、その「準備」を具体的に見ていきましょう。

退職する前にやっておきたい3つの準備

「もう無理、今すぐ辞めたい」という気持ちのときほど、その勢いのまま動くと後悔につながりやすいもの。退職する前に、次の3つだけは整えておくと安心です。

  • ①心療内科・精神科で「診断書」をもらっておく
  • ②傷病手当金が使えるか、在職中に確認しておく
  • ③辞めたあとのお金の見通しを立てておく

とくに傷病手当金は「在職中」に動いておくと、退職後の生活がぐっと楽になります。診断書も、退職や手当の申請でカギになる書類なので、早めに先生に相談しておきましょう。

勢い任せに辞めてしまった人と、少し準備してから辞めた人とでは、その後の安心感がまるで違います。❌と⭕で比べてみましょう。

 ❌ 勢い任せの退職⭕ 準備してからの退職
診断書もらわずに辞めてしまう在職中にもらっておく
お金制度を調べず無収入で飛び出す傷病手当・失業保険を確認してから動く
次の選び方とにかく今と違えばいいで選ぶ消耗した要素を外して選ぶ
ハリピン

「逃げるように辞める」んじゃなくて、「自分を守るために、ちゃんと段取りして辞める」。それだけで、辞めたあとの景色がずいぶん変わるんよ。

なお、適応障害は「気の持ちよう」ではありません。次のようなサインが続くときは、退職を決める前に、まず専門家(医療機関)に相談してください。

セルフケアで様子を見られる専門家に相談したいサイン
休日に休めば気持ちが回復する休んでも疲れや気分の落ち込みが抜けない
仕事を離れれば眠れる・食べられる眠れない・食欲がない状態が2週間以上続く
つらいが日常生活は送れている朝起きられない・涙が止まらないなど生活に支障が出る

適応障害で退職する流れ・手順

適応障害の退職手続きで書類に記入する様子

「やっぱり退職したい」と気持ちが固まったら、進め方は大きく分けて次の4ステップです。

  • ステップ①医療機関で診断書を出してもらう
  • ステップ②退職の意思を「報告」として伝える
  • ステップ③退職届を提出する
  • ステップ④引き継ぎ・返却物を整理する

ポイントは、退職の意思は「相談」ではなく「報告」として伝えること。「辞めてもいいですか?」と聞くと引き止められやすいので、「◯月末で退職します」と決めた事実として伝えるのがコツです。

ハリピン

俺も最初は「辞めさせてください」って”お願い”で切り出して、まんまと引き止められてん。「◯月末で辞めます」って決めた事実として伝えた時、はじめて話が前に進んだわ。

もし「退職を言い出すのが怖い」「適応障害を理解してもらえず、引き止められるのがつらい」という場合は、退職代行サービスを使う方法もあります。あなたに代わって退職の意思を伝えてくれるので、会社に出社せずに辞めることも可能です。

退職後のお金の不安を減らす制度

退職後のお金(傷病手当金・失業保険)の見通しを立てる様子

退職で多くの人が一番不安に感じるのが「お金」です。でも、適応障害での退職には、知っておくと安心な制度がいくつもあります。順番に見ていきましょう。

傷病手当金(在職中に動くのがカギ)

傷病手当金は、病気やケガで働けないときに健康保険から支給される手当です。退職前に申請しておくと、療養に専念しながら生活を支えられます。

実際に、適応障害で休職・退職を経験した方が、note(個人の手記)にこんな言葉を残しています。

振り込まれた時は久しぶりに口座が潤って嬉しかったです…

note(適応障害で休職・退職した当事者の手記)

無給期間をカツカツで過ごしていたこの方にとって、傷病手当金は「生きていくための支え」になったそうです。お金の不安は、こうした制度で確実に和らげられます。

失業保険(特定理由離職者になれることも)

適応障害が原因で退職した場合、「特定理由離職者」と認められると、自己都合退職より受給の条件が有利になることがあります。(詳しい条件はお住まいのハローワークでご確認ください。)

再就職手当(早く次が決まったらもらえることも)

失業保険を受給中に再就職が決まると、条件を満たせば「再就職手当」が支給されることがあります。「早く働き始めたら損」ではなく、早く決まったことを後押ししてくれる制度です。

※支給には待期期間や就職の経路などの条件があります。自分が対象になるかは、必ずハローワークでご確認ください。

制度が複雑で不安なときは

ここまで制度の話を読んで、「手続きが多すぎて、とても今の自分にはできない」と感じた方もいるかもしれません。むしろ、調べること自体がしんどくて、ここまで読むのもやっとだった——という方もいると思います。それは怠けでも甘えでもなく、適応障害で気力や判断力が奪われているときの、当たり前の反応です。

こうした制度は、申請のタイミングや条件が少し複雑です。「制度が難しくて自分では分からない」という方は、申請をサポートしてくれるサービスもあります。まずはお住まいのハローワークや、加入している健康保険の窓口で確認してみてください。

ハリピン

俺も制度なんて全然知らんくてな、後から「それ申請できたやん…」ってなったクチや。今しんどいなら、自分で全部調べんでええ。手伝ってくれるとこに頼ってもうて、全然かまへんからな。

特に「お金が不安で、辞めるに辞められない」という方には、退職後にもらえる社会保険の給付金の申請を、無料でサポートしてくれるサービスもあります。払った保険料を無駄にせず、自分が受給できる可能性があるかを一緒に確認してくれるので、「一人で手続きするのは無理…」という方の支えになります。

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もちろん、使う・使わないは自由です。「こういう選択肢もある」と知っておくだけでも、少し心の余裕が変わります。

退職と同時に考えたい「次の環境」

適応障害の退職後に環境を変えて前向きに歩き出す女性

退職はゴールではなく、回復のためのスタートです。大事なのは、焦って次を決めないこと。適応障害の原因になった要素(人間関係・労働時間・働き方など)を外した環境を、ゆっくり選んでいきましょう。

「環境を変えたら、本当に変わるの?」と不安な方へ。実際に転職で環境を変えた方が、ブログにこんな言葉を残しています。

この1年はすごく良い1年でした。環境を変えるって素晴らしい!

個人ブログ(適応障害から再転職した当事者の記録)

この方は適応障害で退職したあと、自分に合う職場へ移って、「毎朝スッキリ起きられ、夜はぐっすり眠れる」生活を取り戻したそうです。

ハリピン

あわてて「今と違えばどこでもええ」で決めると、また同じところでしんどくなりがちでな。”何に消耗したか”を一個だけでも言葉にしてから動くと、次はぐっと楽になるで。

「在職中は転職活動の余裕がない」という方は、いったん退職して休養しながら、自分に合う仕事をゆっくり探すのでも大丈夫。繊細さん(HSP)に向いた職場の選び方や、転職エージェントの使い方をまとめた記事も用意しています。あわてて決める前に、まずは情報だけでも覗いてみてください。

【よくある質問】適応障害で退職したい人のお悩み

適応障害で退職したら転職に不利ですか?

「適応障害で辞めたと知られると、転職で不利になる?」と気になりますよね。

結論として、不利になる可能性があるので、無理に伝える必要はありません。履歴書・職務経歴書・面接で、個人の病歴を伝える法的な義務はありません。

適応障害で退職したら失業手当はもらえますか?

退職理由が適応障害でも、条件が揃っていれば失業保険は受けられます。

適応障害が原因の退職は「特定理由離職者」と認められることがあり、その場合は受給の条件が自己都合退職より有利になることがあります。(詳しい条件はお住まいのハローワークでご確認ください。)

適応障害で「退職したい」のですが、すぐ辞められますか?

民法上は、原則として申し入れから2週間で退職できます。

正社員(期間の定めのない雇用)はいつでも退職を申し入れることができ、申し入れから2週間で会社の承諾がなくても退職できるとされています(有期雇用や就業規則により扱いが異なる場合があります)。

退職に診断書は必須ですか?

退職そのものに診断書は必須ではありません。

ただし診断書があると会社とのやり取りがスムーズになりやすく、傷病手当金などの申請にも必要になるため、早めにもらっておくと安心です。

まとめ|適応障害で「退職したい」と思ったら、一歩ずつでいい

適応障害で「退職したい」と思うのは、あなたの心と体が出している大切なサインです。環境を変えることは回復に重要で、退職はそのための前向きな選択肢のひとつ。診断書・傷病手当金・失業保険などの制度を使えば、お金の不安も和らげられます。

…うん。何をすればいいか、少し見えてきた気がする。一歩ずつ、やってみる。

ハリピン

それでええんよ。一気に全部やろうとせんでええ。今日は診断書のことだけ、とかでも十分前進や。一個だけ約束な——何があっても、死ぬのだけは禁止で! 健康さえありゃ、人生はいつでもやり直せるから。…それと、もし頼れる人が周りにいなくても大丈夫。この下に、同じ気持ちの人がそっと打ち明けられる場所を置いとくからね。

つらい気持ちが強く「消えてしまいたい」と感じるときは、ひとりで抱えこまないでください。
・こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556(公的な相談窓口)
・よりそいホットライン:0120-279-338(24時間・通話無料)
・いのちの電話:0570-783-556
専門の相談員が、あなたの話をそのまま聞いてくれます。

ハリピン

「適応障害で退職を考えてるの、自分だけなのかな…」そう感じたら、同じ気持ちを抱える人がここで打ち明けてるよ。

ひとりで抱えこまなくて大丈夫

✔ 匿名・ニックネームでOK
✔ ひとことだけでもOK
✔ 読むだけでもOK

この記事を書いた人|ハリピン(HSS型HSPとお仕事と私)
繊細な気質と向き合いながら、合わない環境を離れる選択も重ねてきたHSS型HSP当事者。「知らないと損をする制度」や「自分を守る辞め方」を、同じように悩む方へ、気づきのキッカケとして当事者の視点で発信しています。

適応障害で退職したい人へ|後悔しない辞め方を当事者が解説

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この記事を書いたHSPさん

このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無耷5年続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様なきっかけ”を作ること。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偽そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康と睡眠、大事に! 死ぬのだけは禁止で!

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