HSPフリーランスの生活｜30代主婦のリアル体験記

この記事をご覧の方は、フリーランスに興味があるHSPさんや、現在フリーランスとして奮闘中のHSPさんが多いと思います。

そこで当記事では、私の経験談をベースにHSPフリーランスのリアルをご紹介。

また、フリーランスを検討中の方に向けて「HSPフリーランスのメリット・デメリット」「家庭との両立」など、これからフリーランスになるためのヒントを解説します。

ぜひ「こんな人もいるのね」「その悩み分かるわー」と気楽にご覧ください。

HSPフリーランスの1日【30代一児の母】

私は小学生の息子と会社員の夫の3人暮らし。

在宅でWEBライターをしながら、家事に子育てに奮闘しています。

今回はそんな私の一日をご紹介します。

5:30	起床
6:00	ウォーキング　毎日30分を目標に頑張ってます！たまにサボるけど（笑）
6:40	息子を起こして朝の準備
7:40	息子を学校に送り出し
8:00	朝食　朝カレーにハマって毎日カレー食べてる（笑）
8:30	フリータイム　動画やSNSを見てダラダラタイム
9:00	お仕事開始　いつも音楽を流しながら作業してます
15:00	息子が学校から帰宅！お仕事中断！
15:30	息子の習い事の送迎　迎えに行くまでの時間は仕事します。
16:30	息子帰宅
	作業再開！　私は仕事、息子は宿題！一緒に作業タイム！
18:00	夕飯作り　夕飯を作っている間に夫が帰宅することが多いです
19:00	みんなで夕飯
20:00	食器の片付け・お風呂
20:45	家族でゲームタイム　スマブラやマリカーを本気で対決してる（笑）
21:30	就寝準備　息子と一緒に寝る準備！
22:00	フリータイム　仕事が終わらない時は息子が寝てから作業をすることもあります

一日の生活はいつもこんな感じです。

昼食を食べると眠くなるので、朝しっかり食べて昼休憩は取らないスタイル！

息子が小学2年生のため、息子の生活に合わせて自分の仕事時間を作っています。

HSPがフリーランスになる前の不安

「自分のペースで働ける」「人の目を気にせずに働ける」などからフリーランスはHSPに相性が良い働き方だといわれてます。

しかし、物事を深く考えるHSPさんは

と不安で行動できない方が多いです。

この章では、私がフリーランスになる前に抱えていた不安を挙げていきます。

仕事はあるのか

フリーランスになる上で心配なのは「仕事が継続的にあるのか」ということ。

私の場合、WEBメディアの記事を書くのが仕事ですがフリーランスになる前は「そもそも仕事を自分で獲れるのか」という心配がありました。

営業活動を自分でしなければならないので、お客様を自分で見つけなければいけません。

収入が続くか

「仕事があるのか」と似ていますが、収入の不安も大きいです。

仕事があったとしても、生活できる収入を得られるかはわかりません。

また、会社員と異なり、収入が不安定。

「それなりの収入を毎月稼げるのか」という不安が頭から離れませんでした。

手続き（確定申告・開業届等）大変そう

自慢ではありませんが、私はとても面倒くさがり。

手間がかかりそうなことを直感的に「嫌だな！」と拒否したくなる性格です。

そのため「フリーランスになりたい」と思いながらも

開業届ってちょっと面倒だな

確定申告大変って聞くし、やめたほうがいいかな

と手続きや事務処理の心配が一杯。

また確定申告については「なんの知識もないのにできるのか」という不安もありました。

将来の不安

ざっくりとした将来の不安もありました。

会社員といういわゆる社会の多数派から外れ、フリーランスという少数派、不安定な道に進む怖さです。

また、会社員と異なり、福利厚生や厚生年金がなく会社に守られることがなくなる心配もありました。

HSPがフリーランスになって良かったこと

上記のような不安がありながらも、一念発起してフリーランスになった私。

ここからは、フリーランスになって良かったことについて紹介します。

時間の融通がきく

やはり時間の融通がきくのが、小さな子どもを持つ私にとってありがたいです。

子供の学校行事や習い事、自分の用事などがあっても、仕事を自分で調整できます。

授業参観や運動会など学校行事は基本的に平日。

会社員なら上司に有給を申請する必要がありますが、フリーランスなら自分で調整するだけ。

人間関係に悩まなない

私の場合、在宅で作業しているので人間関係に悩んだり、人の目を気にして仕事をするということがありません。

仕事の打ち合わせをお客様とすることもありますが、ほとんどがzoomか電話。

直接人に会わないためとても気が楽です。

どこでも仕事ができる

どこでも仕事ができるのはWEB系フリーランスの強みです。

私の場合、基本的に家で作業していますが、集中できない時はカフェやコワーキングスペースに行くこともあります。

いつもと場所が変わるだけで、集中して作業できるんですよね。

「今日は頑張りたい！」という日はよく外でやるようにしています。

自分のペースで仕事ができる

自分のペースに合わせて仕事ができるのがフリーランスのメリット。

子供の学校行事などに合わせて休みを調整できるだけでなく、仕事量も自分で調整できます。

また、30代後半に差し掛かると、体の調子が良くない日もあるんですよね。

そんな時は仕事量を調整して数日間は最低限の仕事だけで済むようにしています。

また、仕事中も人の目を気にすることなく、自由に休憩をとりながらできるのが嬉しいです。

HSPがフリーランスになって感じたこと【勘違いしてたこと】

という訳にはいきません。

フリーランスになって「思ったより大変だな」という部分ももちろんあります。

また、反対に「意外と楽だった」ということも。

この章では、私がフリーランスになって「想像と違うこと」をお伝えします。

自己管理が大変

「時間の融通がきく」「自分のペースで仕事ができる」のはメリットですが、その分自己管理が大変すぎる！

人間誰しもやる気満々の日もあれば、全然やる気が出ない日もありますよね。

フリーランスは誰にも見られないので、サボり放題（笑）

「やる気が出ないわー」と自分に言い訳してダラダラしてしまうんです。

そして、仕事の締め切り間際になってサボったことを後悔。

さほど自由じゃない

フリーランス＝「自由に働ける」というイメージが強い人は要注意。

フリーランスは思ったより自由じゃありません。

私の場合、常に納期に追われています。

納期に間に合わないと収入がなくなるため必死です。

また、納期って当たり前ですがそんなに緩くないんですよね。

また、WEBライターの場合、記事を多く書けば書くほど収入が増えます。

私が目標とする収入を得るにはある程度の数をこなさないといけません。

「好きな時間に好きなだけ働いてお金もらえる！」なんて甘いもんじゃないんです。

時間の融通は聞きますが、その分プレッシャーもあります。

会社員よりも働くこともある

思ったより自由じゃないことの続きになりますが、目標とする収入を得るにはたくさん働かなければいけません。

そのため、トータルすると会社員の時よりも働いている時間は長いです。

私の場合、納期が危うい時や、平日に予定があって休んだ時は土日や夜に仕事することもあります。

また、請求書作成や会計処理などの事務作業も必要。

この事務作業には賃金が発生しないのが地味にしんどいです。

私は取引先が少ないし、経費もあまりかからないのでまだマシ。

取引先が多い方や、物の仕入れがある職業の方はもっと大変だと思います。

意外に簡単に始められる

開業届などの手続きが大変そうで心配していた私。

やってみると意外に大変じゃありません。

いくつか書類が必要ですが、量は少ないですし、書き方も簡単です。

また私の場合、フリーランスになるにあたって新たに買った物は1つもありません。

仕事場は家だし、道具は持っていたiPadだけで始めました。

あ！すみません！4000円のキーボード買ってました（笑）

私の開業資金は4000円です。

確定申告についても会計ソフトを利用しているので、そんなに手間じゃありません。

私は取引先が少ないのと、仕入れなどの支出があまりないので確定申告は楽な方！

HSPフリーランスの悩み

では、フリーランスの方はどのような悩みがあるのでしょうか。

私が悩みを調べてみると、他のフリーランスの方も同じお悩みを持っていることがわかりました。

フリーランスのよくあるお悩みはこちらです。

引用：フリーランスの実態 – 中小企業庁

不安定な収入

最も大きな悩みや不安は「収入の不安定さ」です。

私も今の取引先がいつなくなるかわかりません。

もしかすると来月から収入がゼロになる可能性だってあります。

フリーランスは常に「収入の保証がない不安」と戦っているのです。

また面白いデータがあるのでこちらのグラフを見てください。

引用：フリーランスの手取り年収と事業を営む中での不安 – 中小企業庁

グラフからわかるように、収入が低い人ほど、不安や悩みを抱えている傾向があります。

将来の不安

社会保障がないため、年金など老後の生活の心配や、いつまで働けるかといった将来の不安もあります。

また、結婚を考えている方は「家族を養えるか」「安定しない仕事の理解を得られるか」など将来の人生設計が心配になる人も多いです。

自分の健康維持

フリーランスは自分の体が資本。

働けなくなったら一気に収入がなくなります。

私は以前、体調を大きく崩し、仕事を半月ほど休んだのですが、その月の収入はいつもの半分もありませんでした。

自分が健康じゃないと収入がない怖さをひしひしと感じた出来事です。

体調不良は仕方ありませんが、健康や働く気力の維持が悩みの種なのは間違いありません。

顧客の確保

フリーランスはいつも「いつ仕事がなくなるかわからない」という恐怖があります。

そのため、取引先やお客様を確保し続けることが必要です。

しかし私の場合「今の取引先がなくなった時に、新規で獲得できないんじゃないか」と悪い想像ばかりしてしまいます。

悪い想像が膨らんで「物事を考えすぎるHSP」の悪い癖が出ちゃうんですよね…。

将来に不安を感じやすいHSPにとって、いつも不安を抱えながら働くストレスがあります。

フリーランスになるメリット・デメリット

私の経験をもとに「フリーランスになって良かったこと」「想像と異なること」「今の悩みや不安」についてご紹介しました。

ここまでのまとめとして「HSPがフリーランスになるメリット・デメリット」をまとめましょう。

フリーランスになるメリット

・時間の融通がきく
・人間関係に振り回されない
・自分のペースで働ける
・いつでもどこでも仕事ができる

人間関係や刺激に敏感なHSPにとって、自分のペースや人の目を気にせず働けるのは大きなメリットですね。

続いて、デメリットを確認しましょう。

フリーランスになるデメリット

・収入が安定しない
・社会保障がない
・業務以外の事務作業に賃金が発生しない
・自己管理が大変
・体調管理や将来の不安が大きい
・意外に自由ではない

フリーランスは、常に不安と隣り合わせ。

自分の頑張り次第で大きく稼ぐこともできますが、「無収入・仕事ゼロ」になる可能性もあります。

HSPは物事を深く考える特徴があるので、常に悩みを抱えていることも。

考えすぎて落ち込みやすい人は、フリーランスが合わないケースもあります。

HSPフリーランスのヒントとアドバイス

この章ではフリーランスを検討中のHSPさんに向けて、これからフリーランスになるためのヒントとアドバイスをご紹介します。

まず、「フリーランスになってやっていけるかどうか」は結局のところ次の2点に尽きると思います。

HSPでフリーランスを検討中の方は、WEBデザイナーやエンジニアなど何らかの「独立できる職種」に就いていると思います。

そのためフリーランスになる判断基準は

「仕事をもらえるお客様や収入の見込みがあるか」
「仕事が単発でなく、継続して仕事がありそうか」

と事業を継続できる見込みがあるのかを見極めましょう。

という方は、ランサーズやクラウドワークスのようなクラウドソーシングを利用して仕事を獲得する手もあります。

最初はクラウドソーシングを利用しながら副業として始め、安定したらフリーランスになるのも良い方法です。

家庭と両立するポイント

最後に30代1児の母である私が、フリーランスの仕事と家庭を両立しているポイントをお伝えします。

私が家庭と両立するために「大切だ」と感じるのは次の2つ。

在宅で仕事をしていると、仕事とプライベートの境目が曖昧になりがちです。

私の場合、土日関係なく作業することもあるので、はっきりとした休日をとっていない月もあります。

するとやっぱり疲れが溜まって効率が悪くなってしまうんですよね。

在宅フリーランスだからこそ、しっかりとオンとオフのメリハリをつけることが必要です。

また、子どもがいる方は「計画通りに仕事を進められない」と思っておきましょう。

子どもがいる方は共感してくれると思いますが、子どもって「こんな時に限って」という時に体調を崩しますよね。

私は忙しい時期や納期が迫っている時に限って「子どもが熱を出して病院に連れて行かないといけない」ということがあります。

そして、仕事の時間が大幅に削られ、看病しつつ夜中まで作業する羽目に…。

まとめ｜HSPフリーランスとして働いてみた私の夢

この記事では「私のHSPフリーランスとしての経験」を皆さんにお伝えしました。

私個人的には、HSPとフリーランスの働き方は相性が良いですが、フリーランスならではのプレッシャーがHSPには負担だなと感じています。

しかし、私はそれでもフリーランスでWEBライターを続けるつもりです。

フリーランスとして自分のペースで働きつつ、年に1回海外旅行に私の稼ぎだけで行けるようになることが今の夢です。

皆さんも一緒に頑張りましょうー！