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最終更新:2026年7月
また、辞めたくなってる。
入社したときは、あんなに楽しみだったのに。半年もすると、朝がいちばんしんどい。仕事ができないわけじゃない。むしろ要領はいいほうだと思う。でも、気持ちがついてこない。気づけば求人サイトをまた開いていて、「どうせ次も、同じなんだろうな」と指が止まる。
HSS型HSPだから、自分はもう、まともに働けないのかな…。
そうやって、自分を責めていませんか。あるいは今はもう、求人サイトを開く気力さえ、残っていないかもしれません。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。あなたの「続かない」は、能力でも、根性でもありません。HSS型HSPという気質と、今の仕事の“組み合わせ”がズレているだけです。そして「続かない」には、当事者の声を整理すると、実は4つのタイプがあります。自分がどれかがわかると、「また続かないかも」という不安は、「じゃあ、こう選べばいい」という手がかりに変わります。(もし今、その診断すらしんどいほど消耗しているなら、まずは休むのが先です。後半でその話もします。順番を、間違えなくて大丈夫です。)
こんにちは!HSS型HSPのアデペンです。私も、転職を何度も繰り返してきた一人です。一緒に整理していきましょう。

そもそもHSS型HSPとは、刺激を求める外向的な面(HSS)と、繊細で刺激に疲れやすい面(HSP)を、同時に併せ持つ気質のこと。アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるようなものです。この矛盾が、仕事の場面でいちばん出やすい。
だから「続かない」のは、怠けているからでも、能力が足りないからでもありません。まずは、実際の当事者の声を聞いてみてください。
常に新しいアイデアを思いつくことが多く、興味が出てしまうと過集中になってしてしまい周りが見えなくなります。(中略)通常業務以外にも様々な業務改善計画を一人で遂行し、黙々と仕事をこなして結果を出してきました。しかし現職ではまったく評価されていないのか昇進することができないので近々退職いたします。
― Yahoo!知恵袋に寄せられたHSS型HSPの声より
結果は出しているのに、続かない。ここに、HSS型HSPの「続かない」の本質があります。問題は能力ではなく、気質と環境の噛み合わせなんです。そして、何が引き金になるかは人によって違い、当事者の声を整理すると大きく4つのタイプに分かれます。
「続かない」と一括りにされがちですが、辞めたくなる引き金は人によって違います。だから、効く対策も違う。ここを飛ばして「向いてる仕事」を探しても、また同じところでつまずきます。まずは、自分がどのタイプで辞めたくなるのかを知るのが先です。
✅ 続かないタイプ セルフチェック(近いものに心当たりは?)
「あ、自分は②かも」と思えたなら、それがもう第一歩。見分けの軸はシンプルで、しんどくなるのが「早い」なら①、「慣れてから」なら②、人との近さでなら③、意味が見えないとなら④です。ここからは、タイプごとに「なぜ辞めたくなるのか」と「どう続けるか」をセットで見ていきます。
完璧主義で、いつも全力。だから最初の刺激や情報量が強すぎると、入社直後の数ヶ月で消耗しきってしまいます。エネルギーを使い切ると、糸が切れたように興味を失う。「あんなに好きだったのに、急にどうでもよくなった」——それは飽きっぽさではなく、燃え尽きのサインです。
このタイプは、頑張って刺激に慣れようとするほど消耗します。やることは逆。情報と刺激を意図的に減らすことです。通知を切る、タスクを一つずつ閉じてから次へ、休憩は「何もしない時間」にする。入社直後の情報の洪水を乗り切れれば、続けられる可能性がぐっと上がります。
好奇心が強いぶん、慣れて刺激が減った瞬間に、熱がすっと冷めます。1〜2年で「もう先が見えた」と感じて、次を探し始める。興味の対象が多く、目の前の仕事より「あっちもやってみたい」が勝ってしまうのも、同じ根っこです。怠けているわけじゃなく、脳が新しい刺激を欲しがっているだけ。厄介なのは、思い立った勢いで、夜中にエージェントへ登録——まだ辞めなくていい場面でも、衝動的に退職を決めてしまうことです。

でも、転職しなくても退屈は解消できます。コツは職場を変えるより、今の仕事の中に新しい刺激を作ること。新しいやり方を試す、後輩に教える役を買って出る、社内の別プロジェクトに手を挙げる。「辞める」以外の“変化”の選択肢を持てると、飽きが辞表に直結しなくなります。
私も、辞めずに社内の別プロジェクトに手を挙げてみたら、同じ会社なのに驚くほど新鮮で、あのしんどさが薄れたんです。
繊細なHSPの面が出ると、仕事そのものより、人との距離の近さに疲れます。プライベートに踏み込まれる飲み会や雑談が、想像以上に消耗する。仕事は嫌いじゃないのに、人間関係だけで辞めたくなる人は少なくありません。
私も職場の飲み会や休日の付き合いは、正直しんどいと感じてしまいます…。

人間関係で辞めたくなる人は、仕事の評価と、人付き合いの得意・不得意を、切り離して考えるのが効きます。飲み会に行かなくても、仕事はできる。距離を取れる働き方(リモート・裁量の大きい職種)を選ぶだけで、同じ気質のまま楽になれます。
「これ、誰のためにやってるんだっけ」——ふとそう思った瞬間、あんなに頑張れていた仕事から、すっと色が消える。給料は悪くない。人も、嫌いじゃない。なのに、心だけがもう、そこにいない。このタイプは、条件や給料より「意味」で動きます。結果を出しても、評価や意味が返ってこないと、糸が切れてしまう。さきほどの知恵袋の声——結果を出してきたのに評価されず「近々退職いたします」と書いたあの人も、本当の引き金は給料でも激務でもなく、“意味が返ってこないこと”だったのかもしれません。
だから、自分の仕事が誰の役に立っているかが見える環境だと、驚くほど長続きします。ここだけは、我慢では埋まりません。頑張って慣れるのではなく、意味を感じられる場所を選ぶ——それが、このタイプの続け方です。
タイプに合う仕事を、一人で探すのがしんどいときは
20代なら、気質やタイプの悩みも相談しながら仕事を探せる、20代向けの就職エージェントも。すべて無料/チャットで簡単1分登録。
※今“働けない”ほどつらい人は、無理に動かず、次の「まず回復が先」を先に読んでくださいね。
ここまでは「続け方」の話でした。でも、もし今のあなたが“続かない”を通り越して、朝起きられない・涙が出る・そもそも働けない状態なら、順番が違います。タイプを診断する前に、まず心と体を回復させることが最優先です。
私(アデペン)自身、それで一度つまずきました。
WEB系ベンチャーでマネージャーをしていた時、365日ずっと仕事のことばかり考えていて、適応障害になってしまったんです。しかも365日考えたからといって、事業が良くなるわけでもなかった。オンオフを切り替えて休んだ方が、パフォーマンスも上がって、ずっと良い方向へ進みましたよ。
「働けない」ほど消耗しているときに、無理に次の仕事を探しても、また同じことを繰り返します。休むことは、甘えでも脱落でもありません。回復してからのほうが、自分に合う場所を冷静に選べます。
⚠️ こんなときは、一人で抱えず専門家へ
ひとつでも当てはまるなら、心療内科・精神科への相談を。つらい気持ちがしんどいときは、厚生労働省「まもろうよ こころ」の相談窓口も利用できます。
同じように悩んで、そこから「辞めずに変化する」を選んだ人もいます。
20代半ばまで毎年のように転職を繰り返していました。そのたびに、自分は飽きっぽいからどこに行っても長続きしないんだ、と自己否定する時期もありました。でも、あるとき気づいたんです。「飽きっぽい」のではなく、好奇心が強くさまざまなことに挑戦できる性格なんだ!と。(中略)今までであれば「飽きたら転職」を選んでいたのですが、一度立ち止まって「辞めずに変化する」という新しい選択をしてみたんです。
― HSS型HSP当事者の体験談(Amebaブログ)より
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タイプ別の続け方に加えて、HSS型HSP全体に効く土台の習慣が3つあります。
完璧主義は、燃え尽きの近道。普段は60〜70%の力で回し、ここぞの場面だけ100%を出す。この配分ができると、エネルギー切れで急に辞めたくなる波が、ぐっと減ります。
手を抜くのに罪悪感がある人は、周りに「いつも何%の力で仕事してますか?」と聞いてみて。意外とみんな100%じゃないんですよ!
オンオフをはっきり切り替えて、仕事のことを考えない時間を、意識して作る。刺激に敏感なHSS型HSPほど、24時間仕事モードだと消耗します。切り替えは根性ではなく、仕組み(通知オフ・帰宅後は仕事の話をしない等)で作るのがコツです。
HSS型HSPは、人より刺激を強く受けるぶん、人より疲れます。疲れる前に、定期的に休む。これが長く働くいちばんの土台です。
「眠い、疲れた」は、あなたの体の正直な反応。無理をせず、しっかり休んでくださいね。

タイプがわかったら、次は「どんな仕事なら続くのか」。HSS型HSPは、変化があり、成果が見え、意味を感じられ、人との距離を選べる仕事と相性がいい傾向があります。具体的には、こう分かれます。
| 向いてる仕事(例) | 向いてない仕事(例) |
|---|---|
| Webデザイナー・エンジニア | 単純作業・ルーティンワーク |
| 企画・マーケティング | マニュアル厳守で裁量がない仕事 |
| コンサルタント・ディレクター | 上下関係が厳しく人の距離が近い職場 |
| フリーランス・裁量の大きい職種 | 変化が少なく評価が曖昧な仕事 |
ただ、この一覧は「絶対」ではありません。大事なのは職種名より、さっきの4タイプに合っているか。たとえば同じエンジニアでも、退屈型なら新技術を試せる現場、対人消耗型ならリモート中心の現場、というふうに、自分のタイプで選ぶと外しません。
向いてる仕事の具体例は、下の記事でもっと詳しく解説しています。今の仕事に迷っている人は、あわせて読んでみてください!
ここまで見てきたように、HSS型HSPの「続かない」は、能力の低さではなく、気質と環境の噛み合わせの問題です。行動力があり、集中すれば結果を出せる。むしろ仕事ができる人が多い。だからこそ全力で走りすぎて、燃え尽きてしまう。
自分のタイプを知り、合う環境を選び、こまめに休む。この順番さえ守れれば、転職を繰り返してきたあなたも、ちゃんと続けられます。「また辞めたくなった」自分を、もう責めなくて大丈夫です。
無理せず、自分のペースで。あなたに合う働き方は、必ず見つかりますよ。
この記事を書いた人|HSS型HSPとお仕事と私
繊細さと刺激欲求のあいだで揺れながら、「自分に合う働き方」を模索してきたHSS型HSP当事者。適応障害を経験し、何度も転職を繰り返した経験から、同じように仕事で悩むHSPさんへ、当事者の視点で発信しています。
変化が少なく、裁量がなく、人との距離が近い仕事は疲れやすい傾向があります。単純作業の繰り返し、マニュアル厳守の職場、上下関係の厳しい環境などです。ただし同じ職種でも働き方で変わるので、タイプに合うかで判断してください。
刺激を求める外向的な面と、刺激に疲れやすい繊細な面が同時にあるため、自分の中で矛盾が起きやすいからです。「やりたいのに疲れる」状態が続くと消耗します。矛盾は欠点ではなく気質。うまく付き合えば強みにもなります。
朝起きられない、涙が出る、眠れない・食欲がない状態が2週間以上続く、などは心と体の限界サインです。この状態なら仕事選びより回復が先。心療内科や相談窓口を頼ってください。
変化があり、成果が見え、意味を感じられ、人との距離を選べる仕事です。Webデザイナーやエンジニア、企画・マーケティング、コンサルタント、フリーランスなど。職種名より、自分の続かないタイプに合うかで選ぶのが失敗しないコツです。
ひとりで抱えていませんか?
「また続かなかった」「働けない自分はダメだ」——その気持ち、同じHSS型HSPの仲間がここで打ち明けています。あなたの声も、そっと置いていきませんか。匿名・ニックネームでOK。ひとことだけでも、読むだけでも大丈夫です。
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高校卒業後に非常勤事務員として公務員を務めたのち、WEB系ベンチャー企業でマネージャーを務める。その後、WEB系メガベンチャー企業へ転職し、現在はWEBライター・WEBマーケターとしてフリーランスで活動中。HSS型HSPという気質で生きづらさを感じながらも、葛藤してきた経験を活かし、同じ気質や境遇の方に対して何かお手伝いが出来ればと思っております。【プロフィール詳細はこちら】【自己紹介(インタビュー)記事はこちら】
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