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お盆休みの最後の夜。帰省先から戻って荷物をほどきかけたまま、スマホのカレンダーに「明日から出勤」の文字が見えた瞬間、胃のあたりがずしっと重くなる。
さっきまで普通に笑っていたのに、急に部屋が静かに感じて、寝ようとしても頭のなかで職場の景色が勝手に再生されはじめる。
「あと1日だけ休みが延びてくれたらいいのに」
「たった数日休んだだけなのに、もう仕事の感覚を忘れてしまった気がする」
「みんな普通に出勤するのに、こんなに行きたくない私は社会人失格なのかな」
そんなふうに自分を責めながら、「お盆休み明け 仕事行きたくない」と検索していませんか?
結論から言うと、お盆休み明けに仕事行きたくないのは、あなたが怠けているからではありません。休みのあいだに外していた「仕事用の気の張り」を、一晩でもう一度付け直そうとしているのだから、重く感じるのは自然なことです。
音や人の気配、相手の感情を人より深く受け取りやすいHSP(Highly Sensitive Person/繊細な気質の人)は、休み明けの職場の刺激を先回りして想像してしまい、前の晩から疲れやすい傾向があります。
この記事では、お盆休み明けがとくにつらくなる理由と、前日の夜から初日の夕方までの乗り切り方、そして「休み明けだけの憂鬱」と「それ以上のサイン」の分け方までを、順番にお話しします。
この記事の要点
「たかが休み明けで、こんなに落ち込むなんて」と思っていませんか。
違います。お盆休みは多くの人にとって、年末年始と並ぶまとまった休みです。ふだんの土日とは違って、生活のリズムも、頭の使い方も、すっかり「休みモード」に入りきっています。
休みが長いほど、仕事モードに戻るまでの距離も長くなります。それは気持ちが弱いからではなく、ちゃんと休めていた証拠です。
たとえるなら、何日もエンジンを切っていた車で、いきなり高速道路に乗ろうとするようなもの。エンジンがかかりにくいのは、車が壊れているからではありません。
ちゃんと休めた人ほど、戻るのが重いもんやで。休みが下手やったわけやないよ。
だから、まず「行きたくない」と感じている自分を責めるのは、いったん横に置いてください。責める元気は、明日の朝のためにとっておきましょう。
同じお盆休み明けでも、HSPの人は重さが一段増しやすいです。理由は、休みの過ごし方と、休み明けの想像の仕方にあります。
お盆は、実家への帰省や親せきの集まり、友人との予定が重なりやすい時期です。久しぶりの人に会えるのはうれしい一方で、場の空気を読み、相手の表情に合わせて笑い、気づけばずっと気を張っていた、という人も多いのではないでしょうか。
「休んだのに、休めていない」まま出勤日を迎えるから、余計に重く感じるのです。体は休んでいても、心のほうはずっと働いていたのかもしれません。
「休み明けにあの件をどうしよう」「メールが溜まっているだろうな」と、休み中も仕事のことがふと浮かんでいませんでしたか。
これは僕自身の話なんですが、以前の僕は「頑張るために休む」ということがどうしても許せなくて、休日まで気を張りっぱなしでした。休みの日にのんびりしていると、なんだか置いていかれる気がして落ち着かないんです。結局、休み明けにはもう空回りしていて、休む前より疲れている、なんてこともありました。
頭の片すみでずっと仕事を回していると、休みが「充電」ではなく「待機」になってしまいます。待機のまま出勤日を迎えれば、行きたくないと感じるのは当然です。
溜まったメール、手つかずの作業、休み中に誰かが進めていた話、久しぶりに顔を合わせる上司の機嫌。
HSPの人は、まだ起きていないことまで細かく想像できる分、出勤前の夜に「明日のつらさ」を先に一度体験してしまいがちです。でも、想像したつらさの全部が明日起きるわけではありません。
頭の中で明日を先に一回やってまうんよな。実際の明日は、たいてい想像よりは静かやで。
ここからは、具体的な乗り切り方です。全部やる必要はありません。今の自分にできそうなものを、ひとつだけ選んでください。
休み最終日の夜は、仕事のメールやチャットを開かないのがおすすめです。開くと、そのまま頭が仕事モードに引っぱられて、眠りにくくなります。
代わりに、紙かスマホのメモに「明日やること」を3つだけ書きます。3つに絞ると、明日のつらさに「輪郭」ができて、得体の知れない不安が小さくなります。書き終えたら、今日はもうおしまいです。
朝起きて「行きたくない」と思うのは、当たり前です。その気持ちを消そうとしなくて大丈夫です。
今日のゴールは「いい仕事をすること」ではなく、「職場に着くこと」。そこまで下げてしまいましょう。好きな飲み物を買う、好きな曲を1曲だけ聴く、といった小さなごほうびを出勤途中に置いておくと、足が少し前に出やすくなります。
初日から休み前の全力ペースに戻そうとすると、反動で翌日以降がつらくなります。初日は、溜まった連絡に返事をして、やることを整理するだけで合格です。
重い作業や判断は、2日目以降に回してかまいません。可能なら定時で帰って、その日の夜はできるだけ予定を入れずに過ごしてください。
休み明けの週は、いわば慣らし運転の期間です。7割くらいの力で回せていれば上出来だと考えてください。
「みんなはもう普通に戻っているのに」と比べなくて大丈夫です。周りの人も、見えないところで同じように切り替えに苦労していることが多いものです。
初日はメール返して、席におったら100点や。それ以上は、おまけでええねん。
それでも、どうしても体が動かない朝もあると思います。そんな時に休む連絡を入れることを、必要以上に責めないでください。休むことへの罪悪感との付き合い方は、【休むと罪悪感があるHSP】「休んでいい」はどう見分ける?にまとめています。
お盆休み明けの「行きたくない」には、2種類あります。ひとつは休み明けの落差によるもの。もうひとつは、休み明けをきっかけに、もともとあった仕事とのズレが表に出てきたものです。
見分けるヒントは、時間です。休み明けの週が終わるころに少しずつ戻ってくるなら、多くは切り替えの重さです。反対に、何日たっても朝の重さが抜けない、日曜の夜はいつも同じように憂鬱になる、という場合は、休み明けだけの話ではないかもしれません。
長い休みは、ふだん見ないようにしていた本音が顔を出しやすい時間でもあります。「この仕事を続けていていいのかな」と考えたなら、それは逃げではなく、自分の働き方を見直すきっかけです。
仕事に行きたくない気持ちそのものとの向き合い方は、【HSP】「仕事行きたくない!」時の対処法で、理由ごとに整理しています。
また、眠れない日や食欲が落ちる日が続く、何をしても楽しめないといった状態が長引く時は、ひとりで抱え込まず、早めに医療機関や相談窓口に相談してください。※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を行うものではありません。つらさが続くときは専門機関にご相談ください。
お盆休み明けのつらさは、休みの「終わり方」で軽くできます。次の長い休みの前に、覚えておいてほしい準備を3つ紹介します。
最終日まで遠出や予定を詰めると、移動の疲れを抱えたまま出勤日を迎えることになります。最終日は家でのんびりして、洗濯や翌日の服の準備をするだけの「戻る日」にしておくと、気持ちの段差がゆるやかになります。
休みに入る前に、休み明け初日のスケジュールを軽くしておくのも効果的です。会議や締め切りを初日に置かず、「初日は整理の日」と自分で決めておけば、前日の夜の想像もぐっと静かになります。
休み中に仕事のことが浮かんでしまう人は、休みに入る前日に「休み明けにやること」を書き出しておきましょう。頭の外に置いてきたことは、休みのあいだ頭の中で回さなくてよくなります。
休みの日にどうしても寝て過ごしてしまう、という人は、休日ずっと寝てしまうHSP|病気?理由と対処法も参考にしてみてください。
あなただけではありません。長い休みのあとに仕事モードへ戻るのが重くなるのは、誰にでも起こりうることです。行きたくないと感じるのは、それだけ休みの間にしっかり力を抜けていたということでもあります。
前日の夜は仕事のメールやチャットを開かず、「明日やること」を3つだけ書き出して終わりにしてみてください。明日のことを頭の外に出すと、眠る前の考えごとが少し静かになります。眠れない日が長く続く時は、医療機関に相談してください。
どうしても体が動かない朝は、休む連絡を入れてかまいません。ただ、休み明けの憂鬱だけが理由なら、初日は「職場に着くこと」をゴールにして、整理だけで帰る方法もあります。どちらを選んでも、自分を責める必要はありません。
HSPかどうかだけで決まるものではありませんが、人の気配や場の空気を深く受け取る気質の人は、休み明けの職場の刺激を先回りして想像し、疲れやすい傾向があります。休みの最終日を「戻る日」にするなど、切り替えの段差を小さくする工夫が向いています。
休み明けの週を過ぎても気持ちが変わらないなら、休み明けの落差ではなく、仕事そのものとのズレが表に出てきたのかもしれません。すぐに辞めると決めなくて大丈夫です。まずは「何がいちばんつらいのか」を書き出して、見直すきっかけにしてください。
お盆休み明けに仕事行きたくないのは、甘えでも怠けでもありません。長い休みで外した気の張りを付け直すには、誰でも少し時間がかかります。
明日の朝、行きたくないまま家を出てもかまいません。行きたくない気持ちを抱えたまま職場に着けたら、それだけで今日は十分です。
休み明けの朝は、誰でもエンジンかかりにくいもんや。今日は着いたら勝ちやで。
この記事を書いた人|ハリピン(HSS型HSPとお仕事と私 運営者)
繊細な気質と向き合いながら「自分に合う働き方」を模索してきたHSS型HSP当事者。同じように仕事で悩むHSPさんへ、当事者の視点で発信しています。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
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