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泣いていたのは、せいぜい十分くらい。なのに、涙が止まったあと、ソファから立ち上がれない。お風呂に入る気力もなくて、夕飯のことも、もうどうでもいい。指先まで力が抜けて、天井をぼんやり見ているだけ。
「泣いただけなのに、なんでこんなに疲れるんだろう」
「走ったわけでもないのに、体が鉛みたい」
「スッキリするはずなのに、むしろ空っぽになった気がする」
泣くと疲れる。そのことを不思議に思って、「泣くと疲れる なぜ」とスマホに打ち込んだあなたは、たぶん今も、動けないほどぐったりしているところだと思います。
先に答えをお伝えします。泣いたあとにどっと疲れるのは、おかしなことではありません。張りつめていたものが泣くことでほどけて、隠れていた疲れが一気に表に出てくる。そういう流れで起きていると考えると、つじつまが合います。ただし、この「疲れが出る流れ」には、はっきり言い切れる部分と、僕が整理して考えた部分があります。それを分けて、順番にお話しします。
人の表情や場の空気を細かく拾ってしまう、HSP(Highly Sensitive Person/繊細な気質)の人は、気持ちが大きく動いた日の消耗が人より深く残ることがあります。同じようにぐったりしている人は、画面の向こうにも、きっといます。
この記事の要点
最初に、正直なことを書いておきます。「泣くと、なぜ疲れるのか」を、そのまま直接説明してくれる信頼できる解説は、僕が探した範囲では見つけられませんでした。だから「これが唯一の理由です」とは言いません。
そのうえで、確かめられることが一つあります。脳生理学者で東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂さんは、涙と自律神経の関係をこう話しています。「涙腺は副交感神経のコントロール下にあり、泣くことにより副交感神経が興奮状態になります」。起きている間に働く交感神経が高ぶっている状態から、休む側の副交感神経へ、泣くことで切り替わるという説明です(泣いてストレス発散・不眠解消・美容にも! 脳生理学者が教える「涙」の効果と目の腫れを翌朝に残さないコツ|GetNavi web)。
同じ記事には、「号泣すると、交感神経から副交感神経へのスイッチングが起きるので、体が眠っている状態のようにリラックスできるだけでなく、実際に眠りを誘導することもできます」ともあります。
ここから先は、僕の整理です。泣く前の体は、ずっと気を張っていた。泣いた瞬間に、その張りが一気にゆるむ。ゆるんだ体は、やっと「疲れていた」と気づく。泣いて疲れたのではなく、疲れていたことに、泣いてやっと気づいた。そう考えると、あの動けなさに説明がつきます。

泣いただけでこんなに動けなくなるの、私だけかと思ってました…
泣く前にずっと踏ん張っとったぶんの疲れが、一気に出てきとるだけなんよ。あんたがひ弱なわけやない。
疲れの正体は、泣いていた数分間だけではないと思っています。ここも僕の整理ですが、疲れを重ねているものを三つに分けてみます。
三つ目は、とくに見落とされがちです。体は横になっているのに、頭の中では自分への責めが回り続けている。それでは、いつまでたっても疲れが抜けません。
疲れているのは、泣いたからではなく、泣くまで頑張りすぎたからです。泣いた自分を責めるより、そこまで耐えた自分に「お疲れさま」を言うほうが、ずっと実態に合っています。
「HSPだから、泣くと人より疲れるの?」と気になる人もいると思います。これについても、HSPの人が泣いたあとに特別に疲れやすいと確かめられた資料は、僕には見つけられませんでした。
ただ、HSPの人は、周りの空気や相手の表情を細かく受け取って、あれこれ感じ取っています。だから、泣くに至るまでに気を配って消耗している時間が、そもそも長くなりやすい。泣いたあとの疲れが重く感じるのは、泣いたことより、そこまでに使ったエネルギーの多さのせいかもしれません。
繊細さと疲れやすさは、僕には同じ性質の表と裏に見えます。疲れやすいのは弱いからではなく、深く感じ取る力が強く働いているから——そう捉えると、自分を責める理由がひとつ減ります。



泣いたあと、何もする気が起きないのも普通ですか?
普通やと思うで。その日は「何もしない日」って決めてまうんが、いちばん早く戻れるんよ。
疲れの出どころがわかったら、あとは「休ませ方」です。泣いたあとの時間を、こなす時間ではなく、回復の時間にする。そのための小さな工夫を並べます。どれも、僕が整理した「しのぎ方」で、効果を保証するものではありません。合うものだけ使ってください。
泣いたあとは、頑張る時間ではなく、充電の時間です。充電中の携帯に「早く動け」と言わないのと同じで、疲れている自分にも、急かす言葉は要りません。
泣くほど張りつめる日が重なっているなら、ストレスの限界サインで泣くのは弱さじゃないで、涙が出る背景を整理しています。疲れそのものの抜き方は、HSPの疲れの取り方にもまとめています。
泣いたあとに動けなくなるのは、あなたが、それだけ本気で受け止めたからです。心も体も、ちゃんと全力で働いた。だから疲れる。それは、鈍いよりずっと誠実な反応です。
今夜は、起き上がれなくて大丈夫です。返信も、片づけも、明日の自分に預けてください。



休んでいいのかな。
ええよ。今日はもう十分がんばったんやから。ゆっくり充電しよな。
張りつめていたものが、泣いてほどけるからだと考えています。泣くと、体は休む側の副交感神経へ切り替わるとされています。その切り替えで、ためていた疲れが表に出てくる、というのが僕の整理です。「これが唯一の理由」とまでは言い切れません。
普通のことで、あなただけではありません。気持ちが大きく動いたあとは、心も体も休みを必要とします。その日は予定をひとつ手放して、横になる時間を優先してみてください。
有田秀穂さんは、号泣すると交感神経から副交感神経へ切り替わり、「実際に眠りを誘導することもできます」と話しています(GetNavi web)。眠くなるのは、体が休む側に切り替わったサインと受け取れます。
何かを達成する時間にしない、と決めるのがいちばんです。温かい飲み物を飲む、目元を休ませる、横になる。眠れなくても目を閉じるだけで構いません。「今日は回復の日」と言葉にするだけでも、気持ちが少し軽くなります。
その違いをはっきり説明できる資料は、僕には見つけられませんでした。体験としては、泣くまでにこらえていた時間が長かった日や、泣いたあとに自分を責めた日ほど、疲れが残りやすいように思います。これは僕の見立てです。
HSPの人が泣いたあとに特別疲れやすいと確かめられた資料は、見つけられませんでした。ただ、周りの空気を細かく受け取る分、泣くまでに使うエネルギーが大きくなりやすいとは言えそうです。疲れを感じたら、その日は休む日にしてしまって大丈夫です。
この記事を書いた人|ハリピン(HSS型HSPとお仕事と私 運営者)
繊細な気質と向き合いながら「自分に合う働き方」を模索してきたHSS型HSP当事者。同じように仕事で悩むHSPさんへ、当事者の視点で発信しています。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
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