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職務経歴書は、なんとか書き終えた。残るのは、履歴書のいちばん下にある「志望の動機」の欄だけ。真っ白なその枠を前に、もう一時間、手が止まっている。
「転職の理由は分かっているのに、それをここにどう書けばいいのか分からない」
「前の職場がしんどかったと書けば後ろ向きだし、かといって立派なことは思いつかない」
「職務経歴書にも志望動機を書くのに、履歴書とどう分ければいいのか」
「履歴書 志望の動機 転職」と検索したあなたは、文章が下手なのではなく、狭い欄に何を入れれば正解なのかが見えなくて、立ち止まっているのだと思います。ここで手が止まるのは、ごく普通のことです。
先に答えを書きます。履歴書の「志望の動機」欄は、全部を語り切る場所ではなく、応募先を選んだ理由の芯を、短く置く場所です。経緯の細部や仕事の実績は職務経歴書に任せ、そこと矛盾しない一本の筋だけを、欄の中に収めます。何を、どの順で、どこまで書くかを、順に整理します。
なお、この欄に書くのは「志望動機」で、「転職理由」とは別物です。志望動機は応募先を選んだ理由、転職理由は今の職場を離れる理由です。混ざりやすいので、あとで分け方も書きます。

枠が小さいほど、何を書くか余計に迷います…。
枠が小さいんは、全部書かんでええっていう合図でもあるんや。芯だけ決めよか。
順番は「応募先を選んだ理由」→「自分の経験とのつながり」→「入社後にどう働きたいか」の3つで足ります。欄が小さいので、3つとも長く書く必要はありません。1つずつ、一文か二文で十分です。
書き出しは、その会社や仕事のどこに惹かれたかです。「成長できる環境だから」のように、どの会社にも当てはまる言葉だと、誰が読んでも同じ印象になります。求人票や公式サイトで、実際に目に留まった一文を一つ拾い、それを自分の言葉に言い換えます。
次に、今までの仕事のどの経験が、その会社の仕事に重なるのかを一つだけ書きます。実績の数字や細かい経緯は、ここに詰め込まなくて大丈夫です。それは職務経歴書の仕事です。
最後に、入社後に取り組みたいことを一文で結びます。大きな目標を立てる必要はありません。「前職で身につけた◯◯を、△△の場面で活かしたい」くらいの、地に足のついた形が読みやすいです。
形の見本として、短い例を置きます。これは書き方を示すための架空の例で、実在の会社や人物とは関係ありません。
(例)貴社が「一人ひとりの相談に時間をかける」姿勢を掲げている点に惹かれました。前職では顧客対応で、相手の話を最後まで聞いてから提案することを心がけてきました。その経験を、貴社の窓口業務で活かしたいと考えています。
ひな形をそのまま写すと、面接で深く聞かれた時に言葉が続かなくなります。型だけを借りて、中身は自分の実感で埋めてください。志望動機の流れや業種別の例を広く見たい方は、転職の志望動機の書き方と例文にまとめています。
「どちらにも志望動機を書くなら、同じ文でいいの?」と迷う方は多いです。履歴書は芯を短く、職務経歴書は経歴と結びつけて詳しく、という分担にすると、書く側も読む側も楽になります。
履歴書は、決まった枠の中に収める書類です。ここで言いたいことを全部入れようとすると、文字が小さくなり、読みづらくなります。一方、職務経歴書は形式が比較的自由なので、履歴書に入りきらなかった経緯や、志望の裏づけになる仕事の具体を書き足せます。
注意したいのは、二つの書類で言っていることが食い違わないことです。同じ芯を、履歴書では要点だけ、職務経歴書では経験を添えて、と粒度を変えるのがコツです。まったく別の志望理由を書くと、読む側はどちらが本当なのか迷ってしまいます。
履歴書の様式は、応募先が指定する場合もあれば、自分で選べる場合もあります。厚生労働省は、公正な採用選考を確保する観点から履歴書の様式例を示しています(埼玉労働局:厚生労働省履歴書様式について)。ハローワークの解説ページにも、「志望の動機」の記載方法を扱う項目があります(ハローワークインターネットサービス:応募書類の作り方)。欄の名前や大きさは用紙によって違うので、まず手元の用紙を見て、その枠に合わせて芯を削ってください。



職務経歴書に全部書くから、履歴書は適当でもいいですか?
履歴書を先に読む人もおるからな。短くても、芯だけはちゃんと置いとき。
ここで一番つまずくのが、転職の理由がしんどさから始まっている場合です。人が多くて消耗した、騒がしい職場で集中できなかった、気を遣いすぎて疲れ切った。それが本当の理由なのに、履歴書には書けない気がして、手が止まります。
志望の動機は転職理由を飾る欄ではなく、「だからこの会社を選んだ」を書く欄です。離れた理由を前向きな言葉に無理に着せ替える必要はありません。「前の職場が嫌だった」ではなく、「自分が力を出しやすい環境を選び直している」と見方を変えれば、同じ事実が別の意味になります。
たとえば、人の出入りが多い環境で疲れやすかった方なら、「落ち着いて一つずつ丁寧に進められる職場に魅力を感じた」という書き方ができます。これは嘘ではなく、しんどかった事実の裏返しとして、ちゃんと本音です。繊細で内向的な方は、環境の合う合わないで力の出方が大きく変わりやすいので、この書き方は自然だと僕は思います。
書いてはいけないのは、前の職場の悪口をそのまま並べることです。書くのは、「何から離れたか」ではなく「何に向かうか」。この向きを一度だけ入れ替えれば、盛らなくても、前向きな文になります。
それでも「何も浮かばない」ことはあります。そんな時は、立派な理由を探すのをやめて、その求人で「ここは気になった」と思った点を、小さくていいので3つ書き出すところから始めてください。仕事内容、働き方、職場の雰囲気の伝わり方、通いやすさ。どれも出発点になります。
その3つのうち、いちばん自分の実感に近いものを選び、先ほどの3つの順(選んだ理由・経験とのつながり・入社後)に当てはめます。空欄のまま出すより、短くても一文でも自分の言葉が入っている方が、読む側に気持ちが伝わります。
休んでいた期間があると、志望の動機欄でその説明まですべきか迷います。履歴書の志望の動機に、ブランクの事情まで詰め込む必要はありません。期間のことは経歴欄や職務経歴書、面接で聞かれた時に落ち着いて話せば足ります。この欄では、今は働く気持ちが整っていることと、その会社に向かう理由を、短く伝えれば十分です。
志望の動機は、面接でもほぼ確実に聞かれる質問です。書いた内容をそのまま口でも言えるか、一度声に出して確かめておくと安心です。面接で聞かれやすい質問は、面接でよく聞かれる15の質問と回答例にまとめています。



書いた内容を面接で聞かれたらと思うと、それも怖いです。
せやから短く、自分の実感で書くんや。覚えた台詞やなく、本音の芯なら、聞かれても言葉が出てくるで。
同じものと考えて大丈夫です。用紙の欄名が「志望の動機」となっているだけで、書くのは応募先を選んだ理由です。用紙によっては特技やアピールポイントと同じ欄になっていることもあるので、欄の見出しを見て書き分けてください。
芯は同じにして、詳しさを変えるのがおすすめです。履歴書は要点を短く、職務経歴書は経験を添えて詳しく書きます。内容が食い違うと、どちらが本当の理由か分からなくなるので、筋は一本に揃えてください。
空欄のまま出すより、短くても一文を入れる方が無難です。立派な文章でなくても、その会社で気になった点を自分の言葉で書いてあれば、気持ちは伝わります。
転職理由は「離れる理由」、志望の動機は「選ぶ理由」です。履歴書の志望の動機欄には、選ぶ理由のほうを書きます。離れる理由が前向きに言い換えにくい時も、「何に向かうか」に向きを入れ替えれば書けます。
悪口の形にせず、「合う環境を選び直した」という形なら書けます。たとえば「落ち着いて一つずつ進められる環境で力を出したい」のように、向かう先を主役にします。事実を飾らずに、向きだけを変えるイメージです。
この欄に空白期間の事情まで書く必要はありません。期間については、経歴欄や職務経歴書、面接で聞かれた時に落ち着いて話せば足ります。志望の動機欄では、その会社に向かう理由を短く伝えてください。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
\ 最後まで読んでくれてありがとうございます /
しんどさの形は人それぞれですが、会社に籍を置いたまま休んで生活費を受け取れる制度があることは、知っておいて損はありません。
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