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帰りの電車で、退職願の書き方を調べかけて、画面を閉じる。結婚の日取りは、少しずつ決まってきた。それなのに、職場の誰にも、まだ何も言えていない。
「結婚するから辞める、というのは本当に自分の理由なんだろうか」
「職場がしんどいのを、結婚のせいにしているだけかもしれない」
「辞めたあと、自分には何が残るんだろう」
夜、布団の中で「結婚を機に退職」と打ってみる。僕は、人の気持ちや場の空気を細かく受け取るHSP気質の人ほど、辞める理由を一つに決められなくて、長く迷うのではないかと考えています。迷っている自分を、まず急かさないでください。
先に答えをお伝えします。結婚を機に辞めていいかは、結婚が理由か職場がしんどいのかを先に分けると決めやすくなります。理由の中身が分かると、辞める道も、辞めずに整える道も、職場への伝え方も、選びやすくなります。
この記事では、結婚を機に退職したい理由の見極め方、職場への伝え方、辞めたあとに揺れやすい気持ちとの付き合い方をまとめました。HSPは、刺激や人の感情を細かく受け取りやすい気質のことです。失業保険や健康保険など、お金と手続きの話は、別の記事と窓口に任せて、ここでは気持ちと判断の整理に絞ります。

結婚を機に辞めたいなんて、自分で決められない気がして…。
決められへんのは、ちゃんと考えてる証拠やで。まずは理由の中身をほどいていこか。
「結婚を機に退職」と一言でまとめても、中身は人によってばらばらです。結婚は、辞める理由ではなくきっかけのことがあると、僕は思っています。きっかけと理由を分けないまま決めると、辞めたあとに「何のために辞めたんだっけ」と迷いやすくなります。
引っ越しで通えなくなる、二人の生活のリズムを合わせたい、家のことに時間を使いたい。こうした暮らしの変化が理由なら、結婚は辞める理由そのものです。この場合は、辞めるかどうかよりも、いつ・どう伝えるかのほうが、これからの悩みの中心です。
人間関係に疲れている、仕事の量がきつい、空気を読み続けて消耗している。そんな状態の時、結婚は「辞めても不自然に見られない口実」に見えてしまうことがあります。口実に使ってしまった自分を、責めなくて構いません。ただ、しんどさが理由なら、辞めたあとの職場探しでも同じ形で疲れてしまうことがあるので、何がつらかったのかを言葉にしておくと役に立ちます。
僕は、この混ざった形の人が少なくないと感じています。結婚という節目が、前から抱えていた疲れの背中を押している。それは自然なことです。紙に「結婚で変わること」と「前からしんどかったこと」を二列で書き出すと、どちらの比重が大きいかが見えてきます。
どの形でも、決めるのを急ぐ必要はありません。理由の比重が分かるだけで、「辞める」「続ける」の二択だったものが、少しほどけます。



たぶん、私は両方が混ざってます。
混ざってて普通やで。比重が見えたら、次の動き方も見えてくるわ。
伝えるのが怖くて、決めかけた気持ちが止まってしまう。そういう人も多いと思います。伝える順番を先に決めておくと言いやすくなるので、一度、頭の中で場面をなぞっておきましょう。
同僚に先に話すと、上司の耳に別の形で入ってしまうことがあります。退職の話は、まず直属の上司に、時間を取ってもらって伝えるのが基本の流れです。結婚の報告と退職の相談を同じ場で続けて話すか、別の機会にするかは、職場の雰囲気で決めて構いません。
前の章で分けた「しんどさ」まで、すべて職場に話す必要はありません。結婚が理由のひとつとして実際にあるなら、そこを軸に「結婚を機に、生活を整えたいと考えています」と伝えることもできます。反対に、事実と違う理由をつくると、あとで話が食い違った時に自分が苦しくなります。本当に言えること・言わないでおくことを、自分で選ぶ感覚で構いません。
「続けられないの?」「落ち着いてからでもいいのでは」と言われると、気持ちが揺れます。引き止められるのは、あなたの働きが認められているサインのこともあります。そのうえで、答えを今この場で出す必要はありません。「一度持ち帰って考えます」と言って、一人になれる時間を取ってください。
退職の申し出をいつまでにするか、退職日の決め方、有給の扱いは、会社の就業規則や雇用契約書で決められていることがあります。伝える前に、規則を一度読んでおくと、上司との話し合いで慌てにくくなります。引き継ぎの量が気になって言い出せない時は、「まず伝えて、引き継ぎの進め方は相談したい」という形でも構いません。



迷惑をかけると思うと、言い出せなくて。
周りを気にする人ほど、そこで足が止まるんよな。引き継ぎは相談しながら進めたらええんやで。
辞めると決めて、手続きも終わったのに、ふと気持ちが沈む。そんな時のために、先に知っておいてほしいことがあります。辞めたあとの寂しさや罪悪感は、判断の失敗とは限らないということです。
毎日行く場所と、会う人と、役割がなくなる。それは、思っている以上に大きな変化です。うれしい結婚の節目なのに寂しい、という気持ちが同時に出ても、おかしいとは限りません。寂しさを無理に消そうとせず、「そういう時期なんだな」と置いておく感覚で付き合ってみてください。
相手が働いているのに、自分は家にいる。そのことを申し訳なく感じる人もいます。周りの目や、昔の自分の「ちゃんと働く」という基準が、胸のなかで鳴るのかもしれません。罪悪感があるのは、あなたが人の事情を大切にする人だからだと、僕は受け取っています。気持ちが重い時は、二人で「今の役割分担」を言葉にして確かめておくと、一人で抱えにくくなります。
失業保険や健康保険、年金の切り替えは、退職の理由や入籍の時期、その人の状況で扱いが変わることがあります。金額や受けられるかどうかはここでは決められないので、ハローワークや健康保険の窓口で確認してください。入籍のタイミングと失業保険の順番を整理した記事は、失業保険と入籍のタイミングの記事にまとめています。この記事は、お金の手続きではなく、辞める判断と気持ちの整理を扱っています。



辞めたあとに後悔しないか、やっぱり不安です。
不安は、真剣に考えた人に出てくるもんや。後悔せえへん道を探すより、揺れても戻れる足場を作っとこな。
辞めると決めた人にも、一度だけやってみてほしいことがあります。辞める前に辞めない選択肢も一度並べることです。並べてみて、それでも辞めたいなら、迷いの少ない辞め方になることがあります。
勤務時間の調整、在宅勤務、異動、担当の変更。会社によっては、働き方を変えられる制度があります。しんどさの中身が人間関係や業務量なら、辞めなくても軽くなる場合があります。制度があるかどうかは、就業規則か人事の窓口で確かめられます。
収入の見通し、家事の分担、数年後にどう働きたいか。相手と話すと、自分だけで抱えていた不安の形が変わることがあります。「辞めたい」と伝えるのではなく、「今こう感じていて、一緒に考えたい」という言い方で始めると、話し合いになりやすいです。
しばらく休む、短時間の仕事から再開する、資格の勉強を始める。次の一手が一つでもあると、辞めたあとの「何もない感じ」がやわらぎます。大きな計画でなくて構いません。「まず一か月は何もしない」と決めることも、立派な次の一手です。
早まりかどうかは、日付ではなく理由の中身で決まります。暮らしの変化が理由の中心にあるなら、早まりと決めつけなくて構いません。職場のしんどさだけが理由の時は、辞めない選択肢も並べてから決めると、迷いが残りにくくなります。
結婚が実際に理由のひとつなら、そこを軸に伝えて構いません。全部の事情を説明する義務があるとは限りません。ただし、事実と違う理由をつくると、あとで自分が苦しくなることがあるので、本当に言えることだけを選んで話してください。
周りへの迷惑や、引き止められる場面を想像すると、言い出しにくくなります。まず直属の上司に「相談したいことがある」と時間を取ってもらうところから始めると、最初の一言の負担が軽くなります。伝える前に、就業規則や雇用契約書で申し出の期限を確認しておくと落ち着いて話せます。
後悔する人もいれば、しない人もいます。後悔の気持ちが出ても、それだけで判断が間違いだったとは言えません。辞めた理由を紙に残しておくと、気持ちが揺れた時に「あの時はこう考えていた」と戻れる足場になることがあります。
仕事の肩書きがなくなっても、あなたの価値が下がるわけではないと、僕は思っています。役割が変わる時期は、自分の価値が揺らいで見えやすいだけです。つらさが長く続くと感じる時は、身近な人や、お住まいの地域の相談窓口に話してみてください。
失業保険はハローワーク、健康保険は今の加入先・配偶者の勤務先・市区町村の国民健康保険の窓口、年金は年金事務所の窓口で確認できます。個別の金額や条件は状況によって変わるため、この記事では決められません。
結婚を機に退職するかどうかで迷うのは、自然なことです。辞める理由を分けてから決めて伝えると、辞める時も、辞めない時も、納得しやすくなります。
今日できることは、紙に「結婚で変わること」と「前からしんどかったこと」を二列で書き出すことです。比重が見えたら、次は伝える順番を決めるだけ。決め急がず、迷う自分をそのまま連れて進んでみてください。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
\ 最後まで読んでくれてありがとうございます /
しんどさの形は人それぞれですが、会社に籍を置いたまま休んで生活費を受け取れる制度があることは、知っておいて損はありません。
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