\ 教えて掲示板 /
\ つながろう /
\ 色んな経験/
会社を辞めて、失業保険の手続きも済ませた。そんなある夜、「この先、自分で仕事を始めたほうが楽かもしれない」と考えはじめる。調べるうちに、開業届という言葉にたどり着いて、手が止まる。出したら、失業保険はどうなるんだろう。スマホに「開業届 失業保険 バレる」と打ち込んで、検索結果を眺めている。
「開業届を出したら、ハローワークにすぐ知られてしまうのかな」
「準備をしているだけでも、もう駄目なの?」
「知らずに間違えて、あとから大きな請求が来たらどうしよう」
周りの空気や言葉の裏まで細かく拾ってしまう人ほど、こういう制度の話は「万が一」を先回りして考えて、眠れなくなりがちです。その不安は、とても自然なものです。
先に、いちばん大事なところからお伝えします。厚生労働省の大阪労働局の案内では、自営を始めたことだけでなく、その「準備をしたこと」も申告の対象で、申告しなかった場合は不正受給になるとされています。つまり、考えるべきことは「バレるかどうか」ではなく、「いつ、何を、ハローワークに伝えるか」です。この記事では、隠す方法ではなく、安心して進めるための正しい申告の考え方と相談先を、公式ページをもとに整理します。
気疲れしやすい繊細な気質(HSP)の人は、「自分のペースで働ける形」として独立を考えることが少なくありません。だからこそ、最初の一歩でつまずかないように、先に制度の線引きを知っておくと安心です。
この記事の要点
※制度の細かい条件や個別の可否は、状況によって変わります。最終的な判断は、お住まいを管轄するハローワークでご確認ください。
「バレる」と検索してしまう気持ちは、よく分かります。悪いことをしたいわけではなく、仕組みが分からないから怖いだけ、という人がほとんどです。
まず、ハローワークがどう案内しているかを見てみます。大阪労働局の「不正受給」のページには、働いたことを申告しなかったり偽った申告をしたりして、基本手当などを受けようとした場合は、実際に給付を受けたかどうかを問わず、すべて不正受給になるとあります。不正の例として、「自営(保険代理店を含む)を始めたこと、または、その準備をしたことを申告しなかった場合」が挙げられています。さらに「収入がない場合であっても申告が必要です」とも書かれています(不正受給について|大阪労働局(厚生労働省))。
では、どうやって知られるのか。同じページには、各ハローワークに専門の調査官が置かれて日々調査していること、システムによる検出や関係官庁との連携、投書や電話などの外部通報で見つかることが書かれています。「出さなければ見つからない」とは、公式には言っていません。開業届を出したか出さなかったかではなく、働いた事実や準備をした事実を申告したかどうかが、見られるところです。

開業届を出さなければ、知られないんじゃないの…?
そこが落とし穴なんよ。大事なのは届出の有無やなくて、始めたことをハローワークに伝えたかどうか。伝えた上で相談するほうが、ずっと安心やで。
ここを押さえると、開業との関係が見えやすくなります。ハローワークインターネットサービスの基本手当のページでは、基本手当は、求職の申込みをして、就職する積極的な意思と能力があるのに職業に就けない「失業の状態」にある人に支給されると説明されています。病気やけが、しばらく休養したい、家事に専念する、といった場合は、すぐに就職できない状態として対象外とされています(基本手当について|ハローワークインターネットサービス)。
失業保険は「仕事を探している人」を支える仕組みです。自分で事業を始めて、そちらに本腰を入れる状態は、この「仕事を探している状態」とは別の話になっていきます。どこからが「始めた」にあたり、受給がどう扱われるかは、事業の中身や進み具合で変わるため、個別にハローワークが判断します。ここは自己判断せず、窓口で聞くのが確実です。
先ほどの大阪労働局のページでは、「始めたこと」と並んで「その準備をしたこと」も、申告が必要な例として挙げられていました。つまり、開業届を出す前の、屋号を考えたり、場所や道具を探したり、取引先と話を始めたりする段階でも、ハローワークに伝えるべき内容になりうるということです。
どこまでが「準備」にあたるのかは、公式ページには細かく書かれていません。僕が調べた範囲では、線引きを自分で決めてよいという案内は見つかりませんでした。そのため、次のように考えるのが安全です。
この3つの分け方は、公式の区分ではなく、僕の整理です。それぞれの段階で実際にどう扱われるかは、ハローワークが個別に判断します。



相談したら、それだけで受給を止められそうで怖い…
気持ちは分かるで。けど、聞くだけなら何も損せえへん。知らんまま進んで、あとで「申告してなかった」となるほうがよっぽど怖いんよ。
怖がらせたいわけではありませんが、数字を知っておくほうが落ち着けます。大阪労働局の同じページには、不正の行為があった日以降のすべての給付が受けられなくなること、不正に受給した金額を全額ただちに返還しなければならないこと、そして不正の行為により受けた額の最大2倍の納付が命じられることが書かれています。返還と納付を合わせると、受けた額の最大3倍(ほかに延滞金がかかります)を支払う計算です。特に悪質な場合は、詐欺罪で告発されることもあるとされています(不正受給について|大阪労働局(厚生労働省))。
「うっかり」と「隠した」は違います。ただ、うっかりでも結果としては申告が抜けた状態になります。だから、迷った時点で窓口に聞く。それが、いちばん自分を守る方法です。
開業を目指すこと自体は、悪いことではありません。大事なのは順番です。
伝えた結果、基本手当が止まることはありえます。それでも、伝えた人だけが使える制度(再就職手当や受給期間の特例)が用意されています。隠して不安を抱えるより、そのほうがずっと気持ちが軽くなります。
開業する場合に関係しそうな制度が、2つあります。
1つ目は、再就職手当です。大阪のハローワークの案内には、再就職手当の要件の一つとして「就職又は自営を開始した時点で、支給残日数が所定給付日数の3分の1以上残っていること」とあります。ほかに、就職日または事業を開始した日の前3年以内に再就職手当を受給していないことも挙げられています。そのほかにも要件があり、すべて満たす必要があるとされています(再就職手当|大阪ハローワーク(厚生労働省))。事業が対象になるかどうか、いくら出るかは、個別の審査です。ここでは断定できません。
2つ目は、受給期間に算入しない特例です。ハローワークインターネットサービスの基本手当のページには、離職後に事業を開始した人が申請できる特例が載っています。主な要件として、事業の実施期間が30日以上であること、就業手当または再就職手当を受けていないこと、「当該事業により自立することができないと認められる事業ではないこと」(公式の文言のままです。当てはまるかの解釈は個別に違うので、窓口で確認してください)が挙げられています。申請の期限は「事業を開始した日・事業に専念し始めた日・事業の準備に専念し始めた日の翌日から2か月以内」とされ、住所地を管轄するハローワークに申請します(基本手当について|ハローワークインターネットサービス)。申請の期限があるので、開業したら早めに窓口へ伝えることが大切です。
どちらも「伝えた人」が使える制度です。どちらに当てはまるか、当てはまらないか、条件の読み方はハローワークの担当者が個別に判断します。ここで分かるのは、制度の入り口までです。



開業したら、もう何ももらえなくなると思ってた…
使える制度が別にあるんよ。当てはまるかどうかは窓口で見てもらお。知らんと損するのが一番もったいないで。
窓口に行くのは緊張しますよね。難しい言葉は要りません。次のように、事実だけを順番に伝えれば十分です。
「聞いたらだめと言われそう」と感じるのは、気遣いが強い人ほど出やすい反応です。でも、聞くことそのものが何かを損なうわけではありません。これからの働き方を考えている段階なら、なおさら、先に確かめておいたほうが、あとで動きやすくなります。
届出の有無にかかわらず、自営を始めたことやその準備は、ハローワークへの申告が必要です。ハローワークは、システムによる検出や関係官庁との連携、通報などで把握するとしています(大阪労働局(厚生労働省))。
出す前に、ハローワークに相談してください。受給中の扱いは、事業の内容や進み具合で変わります。自己判断で出したり、伝えずに進めたりするのは避けましょう。
大阪労働局のページでは、自営を始めたこと「または、その準備をしたこと」を申告しなかった場合が、不正の例に挙がっています(大阪労働局(厚生労働省))。どこまでが準備かは窓口で確認してください。
大阪労働局の不正受給のページ(不正受給について|大阪労働局(厚生労働省))に「収入がない場合であっても申告が必要です」とあります。収入の有無だけで判断せず、始めたことや準備をしたことを窓口に伝えてください。
要件の一つに、自営を開始した時点で支給残日数が所定給付日数の3分の1以上残っていることがあります。ほかにも要件があり、個別の審査になります(大阪ハローワーク(厚生労働省))。当てはまるかは、ハローワークで確認してください。
動き出す前に、管轄のハローワークで「開業を考えている」と相談することです。申告が必要な場面と、使える制度(再就職手当や受給期間の特例)を、その場で確認できます。
この記事を書いた人|ハリピン(HSS型HSPとお仕事と私 運営者)
繊細な気質と向き合いながら「自分に合う働き方」を模索してきたHSS型HSP当事者。同じように仕事で悩むHSPさんへ、当事者の視点で発信しています。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を行うものではありません。つらさが続くときは専門機関にご相談ください。


この記事が気に入ったら
フォローしてね!
このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
\ 最後まで読んでくれてありがとうございます /
しんどさの形は人それぞれですが、会社に籍を置いたまま休んで生活費を受け取れる制度があることは、知っておいて損はありません。
無料。追加した直後に、目安の出し方と窓口が1枚届きます。伝わるのは表示名だけ。読むだけでも大丈夫です。