【HSPのカミングアウト】しても大丈夫?伝え方と伝える必要性をお伝えします。

【HSPのカミングアウト】しても大丈夫?伝え方と伝える必要性をお伝えします。

「親にHSPだと伝えたい」「パートナーにHSPだと伝えたい」

今あなたは、カミングアウトしたいけれど「変に思われたくないから言えない」と悩んでいませんか?

実は私(アデペン)はかしこまってHSPをカミングアウトしたことがありません。しかし、中にはカミングアウトをしなければいけない状況に至っている人もいるはず。

そこで今回は、HSPのカミングアウトについて、伝え方や伝える必要性について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

アデペン

私は非常に感受性が強く繊細なのに刺激を求めてしまうHSS型HSPのアデペンです。今回はHSPのカミングアウトについて、自身の経験から解説していきます。

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HSPをカミングアウトする前に考えて欲しいこと

HSPをカミングアウトする前に考えて欲しいこと

HSPに限らず、カミングアウトってなんでも勇気のいる行動ですよね。「もしカミングアウトして嫌われたらどうしよう」「変に思われたらどうしよう」なんて考えて、なかなか行動にうつせない時もあります。

そして、時にはカミングアウトしない方が良いことも。まずはHSPをカミングアウトする前に考えて欲しいことについて3つ解説します。

①目的を考える

あなたはなぜHSPをカミングアウトしたいのですか?はじめに、HSPをカミングアウトしたい目的を考えてください。

例えば家族に打ち明けたい場合なら、「両親にHSPをカミングアウトすることで、苦しみを共有・共感して欲しい」などがあるでしょう。

このように、なぜHSPをカミングアウトするのか、そして伝えた相手にどうして欲しいのかまで目的を明確にすることが大切です。

②伝える必要があるか考える

目的を考えたら次に伝える必要があるのかを考えてください。例えば①であげた例の「家族にHSPを打ち明けて、苦しみを共有・共感して欲しい」のであれば、そのためにHSPをカミングアウトする必要があるかどうかを考えます。

もしかしたら苦しみの共有・共感であれば、別に「HSPだから苦しい」と言わずとも、「仕事でこんなことがあった時に辛いんだ」など状況で共感を求めることもできるでしょう。

逆に「なんでそんなことを辛いと感じる?」と両親に思われる場合であれば、HSPだとカミングアウトした上で伝える必要があります。

このように、本当にHSPをカミングアウトするべきなのかを考えてください。

③誰に伝えるのかを見極める

最後に、誰に伝えるのかを見極めましょう。例えば今回は両親を例にして①・②と話していますが、母親・父親両方にいうのか、母親だけにいうのか見極めが大切です。

例えば昔ながらの考えで、頑固な父親を持つのであれば、先に母親にカミングアウトしてから父親に伝えるなんてことも必要でしょう。

また家族ではなく、職場でカミングアウトしたいのであれば、同僚よりも直属の上司に話してみるなど、目的に合わせて誰に伝えるべきかを見極める必要があります。

【手順】HSPのカミングアウト

【手順】HSPのカミングアウト

次に目的・必要性・誰に伝えるかの見極めができて、実際にカミングアウトする時の手順をご紹介します。/

①カミングアウトする目的を伝える

カミングアウトする目的を相手に伝えましょう。例えば「家族にHSPが感じる仕事上での苦しみを伝えて、寄り添って欲しい共感してほしい」のであれば、「実は仕事で辛いことがあって信頼している母に寄り添って欲しい」と正直に伝えます。

目的を先に伝えないと、カミングアウトされた相手もどうしたら良いかわからないため、「なぜあなたがカミングアウトするのか」を先に伝えてください。

②繊細で内向的であることを伝える

次に繊細で内向的であることを伝えます。いきなり「HSP」だと話しても、相手がHSPが何か分からなければ理解されません。そのため、まずはどんなことを気にしていて、どんな性格なのか、そして何に困っているのかなどを細かく伝えてください

例としては

「なかなか共感できないかもしれないけれど、私は大きな音に過剰に反応してびっくりしてしまうことがあって、怒鳴り声とかを聞くととても胸が痛くなるの。そして、自分が怒られてないのに、自分が怒られている気分になってしまって辛くて、今職場で怒鳴り声が飛び交っているから、すごく働きづらくて・・・。」

など、「私はこんな人です、だからこういうことに困っている」のように話してみると、相手に分かりやすいです。

③HSPという気質があることを伝える

自分の状況や困っていることを伝え終わったら、HSP気質というものがあることを伝えましょう。この時、病気ではなく性格・気質の一種だと伝えることが重要です。

そしてHSPとは何なのか、カミングアウト相手と一緒にインターネットで調べ、HSPあるあるなどをみてみるのも大切。

あるあるを共有していくことで、相手の「確かに」が増え、理解してもらえる可能性が高まります。

下記記事では、HSPのあるあるについてまとめてあるので、ぜひカミングアウトに活用してみてくださいね。

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④有名人や書籍に軽く触れる

最後に「他にもHSPの人がいるんだよ」と有名人のことを伝えてあげると、「他にもいるんだ」と理解されやすいです。例えば、芸能人ならロンドンブーツ1号2号の田村潤さんだったり、松本人志さんなんかがHSPだと告白しています。

下記にHSPの有名人についてまとめてあるので、ぜひカミングアウト時に参考にしてみてください。

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【注意点】HSPのカミングアウト

【注意点】HSPのカミングアウト

HSPをカミングアウトする時には以下の3つに注意してください。

理解を強要しない

誰にでも理解できることと、理解できないことがあります。もしHSPをカミングアウトして、相手に否定されたとしても理解を強要しないように気をつけましょう

あなたも「これだけは理解できない」というものがありませんか?それと同じで、誰もが何でも理解してくれるとは限りません。そして、時には理解するまで時間がかかるものもあります。

カミングアウトしたからといって、すぐに理解を求めるのではなく、まず話したことに意味があったと思うようにしましょう。

あくまでも気質だと説明する

HSPは病気ではありません。あくまでも感受性が豊かで繊細だという気質です。伝える時は、「こういう気質があって例えばこんなことを気にしてしまうんだ」など、HSPに関する説明を行いましょう

その際に、カミングアウト相手と一緒にHSP診断をしてみるのも、理解につながる手段の一つです。下記におすすめのHSP診断についてまとめた記事があるので、ぜひ参考にしてみてください。

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理解されなくても気にしない

最後に理解されなかったからといって落ち込むのはやめましょう。理解されなくても、「HSPなんだ」と少しでも相手に伝われば十分。

相手がその後に気になって調べて納得することもあるかもしれません。もう一度言います。過度に落ち込む必要はありません。あなたは十分頑張りました!

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因みにアデペンはHSPをカミングアウトしていません

因みにアデペンはHSPをカミングアウトしていません

今回カミングアウトについてご紹介してきましたが、実は私(アデペン)はHSPをかしこまってカミングアウトしたことはありません。

何気なく話題になって、「実は私もなんだよね」なんて呟いたことはありますが、最初からこの人にカミングアウトするぞ!と決めて打ち明けたことはないのです。

では、なぜ私はカミングアウトしないのかについて、最後にご紹介します。

理解して欲しいと思っていない

そもそも私はHSPを理解して欲しいとは思っていません。なぜならHSPだと理解されたところで、私の生活が変わる訳ではないと思っているからです。

よくHSPを「網目の細かい網」と例えられることが多く、非HSPは「網目の粗い網」だと例えられます。つまり、網目の細かい網を持つ私たちHSPは、どんなに細かいことでも拾ってしまい気になりますが、非HSPは細かいことにひっかからずに素通りしてしまうのです。

従って、私たちが非HSPにカミングアウトしたとしても、気が付かないものは分かりません。だから、なかなかカミングアウトしたとしても「どんなことが気になり苦手なのか」分からない可能性があります。

それに、HSPだからといってそれに合わせて環境を変えるのも「ちょっと話が違うんじゃないかな?」と私は考えているため、カミングアウトしていません。

もしかしたらこのように考えるのも、気にしすぎるHSPだからかもしれませんね。

対応を変えてほしくない

私はHSPだからといって特別な対応を受けたいとは思いません。今までと同じように接して欲しいので、あえてカミングアウトをしていないのです

仮にカミングアウトして相手が私に刺激を与えないようにと気にかけてくれたとしましょう。すると、HSPで繊細な私は「あ、この人今私に気を使っている」とすぐに分かってしまいます。

こうなるとお互いに気を使ってしまうため、ぎこちない関係になりかねません。

だから、私はこれまで通りに人と関わりたいため、あえてカミングアウトをしないのです。

気質であり病気ではない

HSPは気質であり病気ではありません。気質というとHSPに限らずさまざまな気質があります。例えば神経質だとか、天真爛漫だとか、さまざまな気質があるでしょう。つまり、個性の一つなので、あえてカミングアウトする必要はないかなと思っています。

それに、私は今までカミングアウトしなくても生きてこれました。確かに仕事や人間関係において気質ゆえの苦しみを味わったこともあります。

しかし、このような悩みは恐らくHSPに限らずあることでしょう。自分が生きやすい環境を作るのは大切ですが、それがカミングアウトだとは私は思いません。

以上のことから、私はカミングアウトしていませんが、するかしないかはあなた次第です。どうしても話す必要がある・目的があるという方は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてくださいね。

まとめ

カミングアウトすることは、とっても勇気のいることです。しかし、HSPはもっと身構えることなくもっとフランクに話してもよいものではないかと考えます。

私自身はかしこまったカミングアウトはしていません。しかし、話の中で繊細についての話題が上がる時「自分HSPだからさー」なんてボソッという時があります。

すると「へーそうなんだ、なんか敏感そうだもんね」みたいな返事をもらうことも。私はHSPのカミングアウトはこのぐらいの温度感で良いと思っています。

とはいえ、さまざまな考え方があるでしょう。あくまでも1意見として受け取って貰えたら幸いです!最後までご覧いただきありがとうございました。

【HSPのカミングアウト】しても大丈夫?伝え方と伝える必要性をお伝えします。

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この記事を書いたHSPさん

アデペン(HSS型HSP)のアバター アデペン(HSS型HSP) 「HSS型HSPとお仕事と私」サイト運営者

高校卒業後に非常勤事務員として公務員を務めたのち、WEB系ベンチャー企業でマネージャーを務める。その後、WEB系メガベンチャー企業へ転職し、現在はWEBライター・WEBマーケターとしてフリーランスで活動中。HSS型HSPという気質で生きづらさを感じながらも、葛藤してきた経験を活かし、同じ気質や境遇の方に対して何かお手伝いが出来ればと思っております。【プロフィール詳細はこちら】【自己紹介(インタビュー)記事はこちら

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