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定時を過ぎても、まだパソコンの前に座っている。誰も見ていない資料の隅の言い回しを、何度も直している。周りはとっくに退勤したのに、自分だけ「もう少しだけ」と手を止められない。
「もっと力を抜いてやればいいのに」
「これくらい、みんな適当にやってるはずなのに」
「なんで自分だけ、こんなに疲れてるんだろう」
そんな声が頭の中をぐるぐる回る。それでも、手が止まらない。結論から言うと、常に全力で疲れるのは、あなたの性格が弱いからでも、要領が悪いからでもありません。
HSP(Highly Sensitive Person、繊細さん)と呼ばれる気質には、ものごとを深く処理する特性があるとされています。この「深く処理する」性質が、そこそこで終わらせるという選択を難しくし、結果として常に全力で疲れる状態につながっている可能性があります。
この記事では、なぜ常に全力で疲れるという感覚が起きやすいのか、その仕組みと、無理なく力を抜くための具体的な工夫を、順番に紹介していきます。
HSPの気質を説明する理論のひとつに、「DOES(ダズ)理論」があります。深く処理する(Depth of processing)、刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)、感情の反応が強く共感力が高い(Emotional response and empathy)、些細な刺激を察知しやすい(Sensing the subtle)という4つの特徴の頭文字を取ったもので、心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した概念とされています。
この中の「深く処理する」性質があると、「そこそこで済ませる」という判断そのものにもエネルギーを使ってしまい、結果的に全力で取り組む以外の選択肢を持ちにくくなります。手を抜こうとしても、頭の中で情報や可能性をあれこれ検討し続けてしまい、かえって疲れてしまうのです。
手を抜けないのは、なまけられないダメな自分だからではなく、ものごとを丁寧に受け止めてしまう気質の裏返しです。
僕も昔、簡単なメールの返信文ですら何回も読み返して「これで大丈夫かな」って考えすぎて、気づいたら小一時間経ってたことあったわ。周りは「そんな気にせんでええやん」って言うんやけど、そう簡単に切り替えられへんのがしんどいんよね。
仕事の場面では、この気質がさらに強く出やすくなります。資料の細部、相手の表情、会議での言葉選び——ひとつひとつを丁寧に受け止めようとするうちに、気づけば全力投球になっています。
「そこそこでいい」と頭ではわかっていても、実際に手を抜こうとすると落ち着かなくなる——これは、仕事で全力を出しすぎて疲れる人によく見られる感覚です。
会議前には資料を何度も見直し、メールの一文にも気を配り、頼まれてもいない部分まで整えてしまう。周りからは「丁寧だね」「しっかりしてるね」と言われても、本人の中では常に全力で疲れる日々が積み重なっています。
これは能力が足りないからではなく、目の前の物事を人より深く受け止めてしまう分、消耗も大きくなっているだけです。
力を抜こうとするたびに、「これは手抜きなんじゃないか」「サボっていると思われるんじゃないか」という声が頭の中に浮かぶ人もいるでしょう。
「手を抜く=サボる」という結びつきは、あなたのまじめさの証拠であって、弱さではありません。ただ、その結びつきが強すぎると、休むことにも罪悪感がつきまとい、力を抜く練習そのものができなくなってしまいます。疲れて当然です。
そうしているうちに、気づけば毎日ぐったりと疲れ果て、ふと「このままずっとこの働き方を続けられるのだろうか」と不安になる夜もあるかもしれません。
常に全力で疲れてるんやったら、それは我慢が足りひんのやなくて、今の環境や働き方が、その頑張り方に合ってないだけかもしれへんで。


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完璧主義を手放すといっても、いきなり性格そのものを変える必要はありません。まずは日常の中でできる、小さな工夫から始めてみてください。
完璧を目指さず、まず60点で一度出してみることが、力を抜くための一番小さな一歩です。いきなり全部を変えようとせず、一つの作業からで構いません。
一人で抱え込まず、周囲に伝えることも力を抜く工夫のひとつです。
例えば、「この業務は60点程度の仕上がりで大丈夫でしょうか」と事前に確認したり、「今日はここまでで区切ります」と自分から言葉にしてみたりすることで、少しずつ全力投球以外の働き方が許される感覚をつかめることがあります。
力を抜ける環境かどうかは、我慢して働き続けないと分からないものではありません。今の職場でどこまで力を抜く余地があるかを確かめてみることも、立派な対処法のひとつです。
それでも今の職場では力を抜く余地がまったく見つからない——そう感じているなら、力を抜きやすい環境そのものを見直すことも、選択肢のひとつとして知っておいてください。
まずは「60点で一度提出してみる」ことから始めてみてください。いきなり完璧主義そのものを変えるのではなく、一つの作業だけ試してみることで、力の抜きどころが少しずつ見えてきます。
性格そのものを「直す」というより、力を抜く場面を少しずつ増やしていく練習はできます。タスクの優先順位をつけたり、あえて手を抜く時間を先に決めておいたりすることで、無理のない範囲で調整しやすくなります。
HSPは病気や診断名ではなく、生まれ持った気質を表す概念とされています。そのため、頑張りすぎてしまうこと自体が病気というわけではありません。ただし、疲れやつらさが長く続く場合は、無理をせず心療内科など専門機関に相談することも一つの方法です。
はい、相談して問題ありません。「この業務は60点程度で大丈夫か」「どこまで力を入れるべきか」を先に確認するだけでも、力の入れどころを調整しやすくなります。一人で抱え込まず、まずは小さく伝えてみることをおすすめします。
常に全力で疲れるのは、あなたの性格が弱いからでも、要領が悪いからでもなく、ものごとを深く受け止めてしまう気質によるものかもしれません。まずは「60点で一度提出してみる」など、今日からできる小さな工夫を一つ試してみてください。
それでも力を抜く余地がまったく見つからない、消耗が抜けないと感じるなら、働き方や環境そのものを見直すことも選択肢のひとつです。※この記事は一般的な傾向を紹介するものであり、感じ方には個人差があります。つらさが続く場合は、無理をせず専門機関へ相談してください。


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このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!
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