HSPとお仕事と私

プライベートで辛いことがあった日に、仕事を休むと決めていい理由と伝え方

本記事には広告(プロモーション)が含まれています。

前の日の夜、スマホの画面を見つめたまま、涙が止まらなくなった。大切な人との関係のこと、家族のこと、あるいは自分でもうまく言葉にできない何か――理由はどうであれ、胸の奥がずっと重たいまま、朝を迎えてしまった。目覚まし時計が鳴っても、布団から起き上がる気力が湧いてこない。天井を見つめながら、今日という一日を、どうやって乗り切ればいいのか分からなくなっている。そんな朝を、迎えていませんか。

「こんな理由で仕事を休むなんて、甘えだと思われるかもしれない」
「プライベートが辛いだけで、体のどこかが痛いわけじゃないのに」
「休んだところで、この辛さが消えるわけじゃないのに」

結論からお伝えします。プライベートで辛いことがあった時、仕事を休むという選択肢を取ってもかまいません。心が大きく揺れている状態で無理に出社しても、集中力は保てず、いつもならしないミスや、同僚とのちょっとした行き違いを招きやすくなります。何より、心が受けた衝撃は、目に見えないだけで、体の不調と同じように回復のための時間を必要とするものです。

HSP(Highly Sensitive Person、繊細さんと呼ばれる感覚処理感受性の高い人)は、自分の感情だけでなく、周囲の空気や相手の反応まで深く受け止めてしまう気質があるため、プライベートで大きな出来事があった直後は、通常よりも多くの心理的なエネルギーをすでに使い切っている状態にあります。その状態のまま「いつも通り」に仕事へ向かおうとするのは、ガス欠に近い車で坂道を登ろうとするようなものです。

この記事では、プライベートが辛くて仕事を休みたいと感じた時に、休むと決めていい判断の目安、「甘え」ではないと言い切れる理由、そして上司にどう伝えればいいのかまで、順を追ってお伝えします。

この記事の要点

  • プライベートで辛いことがあった時に仕事を休むのは甘えではなく、心を回復させるための正当な選択肢
  • 休むかどうかの目安は「心ここにあらずの状態で、いつも通りの仕事ができそうか」で判断してよい
  • 上司に伝える理由は「私用」でも「体調不良」でもよく、詳しい事情まで話す義務はない
  • 有給休暇はこうした時のためにもあり、理由を疑われることを心配しすぎなくてよい
気になる所をタップ

「プライベートが辛くて仕事に行きたくない」と感じるのはなぜ?

プライベートで辛いことがあると、頭では「仕事とプライベートは別」と分かっていても、気持ちがそう簡単に切り替わらないことがあります。HSPは特に、自分の感情の波を人一倍強く感じ取る気質を持っているため、プライベートの辛さが仕事中も頭の片隅から離れず、目の前の作業に集中しきれないということが起こりやすくなります。

仕事に行きたくないと感じるのは、やる気がないからではなく、心のエネルギーの大部分がすでにプライベートの辛さの処理に使われてしまっているからです。スイッチをぱちんと切り替えるように「仕事モード」に入ることが、今はうまくできないだけなのです。

私自身も、大切にしていた人間関係がうまくいかなくなった週は、パソコンの画面を開いても、文字がまるで頭に入ってこなかった経験があります。普段ならすぐ終わる作業に何倍も時間がかかり、そんな自分にさらに落ち込んでしまう。今思えば、あれは怠けていたのではなく、心が処理しきれない量の辛さを抱えていただけだったのだと思います。

プライベートで辛いことがあった時に仕事を休むと決めていい3つの目安

「休んでいいのか、それとも気合いで乗り切るべきなのか」——迷った時に、判断の目安になる3つの視点を紹介します。

  • 涙が急に出てくる、あるいは何も考えられない時間がある
    感情が自分の意志でコントロールしにくい状態は、無理に押し込めるより、まず落ち着かせる時間が必要なサインです。
  • 「今日一日、いつも通りの受け答えができる自信がない」と感じる
    接客や会議など、人と関わる場面を思い浮かべた時に強い不安がよぎるなら、無理に出社することで別のトラブルを招くリスクもあります。
  • 眠れていない、食事がとれていないなど、体にも影響が出ている
    心の辛さは、遅かれ早かれ体にも表れます。すでに睡眠や食事に影響が出ているなら、それは体からの休むべきサインでもあります。その状態が数日以上続くようなら、一人で抱え込まず、医療機関や相談窓口を頼ることも選択肢の一つです。

この3つのうち1つでも当てはまるなら、プライベートが辛いことを理由に仕事を休むと決めて大丈夫です。「これくらいで休んでいいのか」と自分を疑う必要はありません。心が発しているサインを、そのまま受け取ってください。

ハリピン

プライベートが辛い時に休むのを迷うくらい真面目な人ほど、無理して出社しがちやから、ちょっとだけ肩の力抜いて考えてみてな。今の職場のしんどさそのものが根っこにあるなら、働き方の選択肢を知っておくだけでも、心はだいぶ軽くなるで。

あわせて読みたい
【HSS型HSPがおすすめする転職エージェント】転職を成功させよう! 転職活動を効率よく進めるために活用することの多い転職エージェント。特にはじめて転職をする方には、活用していただきたいサービスです。 ところが、転職エージェント...

プライベートの辛さだけでなく、今の仕事そのものにも消耗を感じているなら、「今より消耗しない働き方の選択肢を”まず知っておく”」だけでも、心はずいぶん軽くなります。
→ HSPにおすすめの転職エージェント・相談先まとめを見る

「休むのは甘え」ではなく、心を守るための正当な選択

プライベートの辛さを理由に休むことに、どうしても罪悪感がつきまとう人は少なくありません。「みんな辛いことがあっても仕事に行っている」と、自分を追い込んでしまう気持ちも分かります。ですが、少し見方を変えてみてください。

それは甘えではなく、心が壊れる前に自分で自分を守ろうとする、正常な反応です。体調不良で会社を休む人を、誰も「甘え」とは呼びません。プライベートで受けた心の衝撃も、それと同じように扱っていいものです。

無理をして出社し、心ここにあらずのまま一日を過ごすことは、一見「頑張っている」ように見えても、実際には辛さの処理を先送りしているだけで、回復をかえって遅らせてしまうことがあります。一日しっかり自分の心と向き合う時間を取ることは、逃げではなく、早く元の自分に戻るための、まっとうな近道です。

プライベートの事情で仕事を休むと決めたら、上司にどう伝える?

休むと決めた後、次に迷うのが「何と言って伝えるか」ではないでしょうか。ここでは、プライベートの辛さを理由に休む時の、伝え方の考え方を紹介します。

プライベートの詳しい事情を、上司に話す義務はありません。「私用のため、本日お休みをいただきます」と伝えるだけで十分です。有給休暇は理由を問わず取得できる権利であり、詳細を説明しなくても、それだけで正当な申請になります(ただし当日の連絡方法や事後申請が可能かどうかは、会社ごとの規定によって異なるため、就業規則や上司への確認が必要です)。

  • 「私用のため、本日お休みをいただきます。よろしくお願いいたします」
    もっとも伝えやすい形です。理由を聞かれても「立て込んでいる用事がありまして」で十分です。
  • 「体調が優れないため、本日お休みをいただきます」
    気持ちの落ち込みや、眠れていないことによる不調も、体調不良のうちに入ります。無理に嘘をついているわけではありません。
  • どちらの理由を選ぶか迷ったら、聞かれた時に答えやすい方を選ぶ
    「私用」は詳細を聞かれにくく、「体調不良」は診断名を聞かれる心配がほぼありません。どちらも嘘ではなく、誠実な範囲での伝え方です。

連絡はメールやチャットでもかまいません。声を出して話すこと自体が辛い時は、文章で「本日、私用のためお休みをいただきます」と一言送るだけで、伝える役目は果たせます。

プライベートが辛くて仕事を休むことについて、よくある質問

プライベートが辛くて仕事を休むかどうか迷っている方から、よく寄せられる質問にお答えします。

私用で仕事を休むのは非常識ですか?

非常識ではありません。有給休暇は理由を問わず取得できる、働く人に認められた権利です。プライベートで辛いことがあった時にそれを使うことは、正当な使い方の一つです。頻度が極端に多い場合を除けば、周囲から非常識だと思われる心配はしすぎなくて大丈夫です。

プライベートの理由で休む時、上司にどう伝えればいいですか?

詳しい事情を話す必要はなく、「私用のため、本日お休みをいただきます」の一言で十分です。声を出すこと自体が辛い時は、メールやチャットで一言送るだけでも役目は果たせます。

有給休暇と体調不良、どちらの理由で休むべきですか?

どちらでもかまいません。「私用」は詳細を聞かれにくく、「体調不良」は気持ちの落ち込みや不眠による不調も含めて使える理由です。答えやすい方を選んでください。どちらを選んでも、嘘をついていることにはなりません。

プライベートが辛い時、何日くらい休んでいいのでしょうか?

決まった日数はありません。1日休んで少し落ち着く人もいれば、数日かかる人もいます。目安は「いつも通りの受け答えができそうか」を自分に問い直すことです。無理に一日で区切ろうとせず、必要な分だけ休んでかまいません。

上司にプライベートの理由を詳しく聞かれたら、どうすればいいですか?

「立て込んでいる用事がありまして」「少し体調を崩してしまって」など、詳細に踏み込まない一言で返して問題ありません。プライベートの中身まで説明する義務は、誰にもありません。それ以上聞かれるようなら、「落ち着いたらお話しします」と伝えるだけでも十分です。

※本記事は医学的な診断を行うものではなく、一般的な情報提供です。心身の不調が数日以上続く場合は、医療機関や相談窓口へのご相談をご検討ください。

まとめ

プライベートで辛いことがあった時に仕事を休むのは、甘えではありません。心の辛さも、体の不調と同じように、回復のための時間を必要とするものです。涙が止まらない、何も考えられない、体にも影響が出ている——そのどれか一つでも当てはまるなら、休むと決めて大丈夫です。伝える理由は「私用」でも「体調不良」でもよく、詳しい事情を話す義務はありません。自分の心を守ることを、後回しにしなくていいのです。

この記事を書いた人|HSS型HSPとお仕事と私
HSS型HSP当事者。プライベートの浮き沈みに仕事の調子まで左右されてきた実体験をもとに、無理をしすぎない働き方・休み方を発信しています。

アデペン

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事を書いたHSPさん

ハリピン(HSS型HSP)のアバター ハリピン(HSS型HSP) 「HSPとお仕事と私」サイト運営者

このサイトの運営者・ハリピン(HSS型HSP)です。飲食店の店長から営業、東証一部上場(当時)の子会社で社長を5年、転職は6回以上。…で、いまはほぼ無職5年以上続けてます。社長まで行って無職、自分でもすごい振れ幅だと思うけど、これが、わりと本気で「全然オッケー」だと思ってます。 強みも弱みも、やってみないと分からないもので「接客は好きだけど、料理と在庫管理は苦手」って、飲食やって初めて知りました。英語もパソコンも苦手で試めてたことが、AIに助けてもらいながら少しずつできるようになってきた。——つまり、今この瞬間ダメでも、時間が経てば何かが変わるかもしれない。(無職期間も大事ってこと!) 僕がここでやりたいのは、“自分が死ぬ瞬間に自分の人生が「よかったな」と思える様になるキッカケを作ること”。正直、自分自身もまだ模索の途中で、全然偉そうなことは言えません。…でも、だからこそ同じ目線で考えれるかなと思ってます。 健康、睡眠、大事! 死ぬのだけは禁止で!

\ 教えて掲示板 /

\ みんなとつながろう /

\ 30秒の3問 /

無料・約30秒の3問。答えると、今の状況の整理と次の一歩が1つ届きます。

気になる所をタップ