仕事でキャパオーバー!断るためのマインドと上手な断り方を徹底解説

仕事を断れずキャパオーバーになってない?仕事を断るためのマインドの整え方や上手な断り方を徹底解説

「この仕事頼むよ。明日の朝まででいいからさ。」

「はい。分かりました。」

今は夕方16時、上司からのこの仕事を引き受けてしまったら恐らく帰るのは22時を過ぎるだろう。自分の仕事も終わっていないのに、どうして断れないんだろう・・・。

このように、仕事が断れずキャパオーバーになっていませんか?私自身、これまで上司や社長からの仕事を断れず、何度もキャパオーバーになってしまった経験があります。この経験を踏まえて、今回は仕事が断れなかった私の体験談と、実際に起こってしまったトラブル。そして、仕事を断るためのマインドの整え方や上手な断り方についてご紹介します。

今すぐ仕事を断るノウハウについて読みたい方は「HSS型HSPの私ができた!仕事を断るためのマインドの整え方」からご覧ください。

アデペン

HSS型HSP気質(超繊細なのに刺激を求めてしまう気質)のアデペンです。WEB系ベンチャー企業を経て独立し、現在WEBライター・マーケターとしてフリーランスとして仕事をしています。

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私も仕事を断れなかった!仕事断れないあるある

私も仕事を断れなかった!仕事断れないあるある

私も仕事を断れなかった一人。WEB系ベンチャー企業で働いていた私は、社長との距離が近く、さまざまな仕事を頼まれては全て引き受けてしまっていました。まずは仕事を断れないあるあるエピソードについてご紹介します。

「これお願い!」と急に仕事を頼まれて断るタイミングを失ったとき

「これお願い!」と、急に仕事を頼むタイプの人は周りにいませんか?上司や社長に限らず、時には無神経な同僚に言われることもあるでしょう。そんな時、大体すぐに逃げられてしまうため、断る暇もなく、気がつくと仕事を引き受けていたなんてこともあるはず。

また、すぐに逃げられなくても、「これお願い!」と熱烈に頼まれてしまうと、なかなか断りにくいですよね。「うーん、今忙しいんだけどな」と思いながらも、結局やる羽目になってしまいます。

上司から仕事を頼まれ断りにくいとき

上司って何であんなにオーラがあるんでしょうか(笑)上司から仕事を頼まれた時って、一番断りにくくありませんか?

たとえどれだけ自分がタスクを抱えていようと、上司から頼まれた瞬間に「やらなければ」と勝手に思考がチェンジしてしまい、気がつくと残業してでも仕事をしていることがあります。

期待の眼差しを向けられ無理して仕事を引き受けているとき

上司や社長から期待の眼差しを向けられ、無理してでも仕事を引き受けてはいませんか?かくいう私は、上司から期待の眼差しを向けられると一切仕事を断れなくなっていました。

これは私がWEBベンチャー企業時代にマネージャーをしていた時に実際にあった話です。社内で私は社長と距離が最も近いポジションだったこともあり、期待の眼差しを向けられていました。

一般業務はWEBメディアのディレクションだったのですが、マネージャーというポジションになり、従業員の育成・研修・業務管理・人事業務と、次々に仕事が増えていきます。最終的に社長は経理以外の部分を全て私に任せていたため、キャパオーバーになってしまいました。

途中で出来ないものは出来ないと断ればよかったのですが、「期待を裏切れない」と必死になり、視野が狭くなっていたのです。

あなたも、上司から期待の眼差しを向けられて、いつのまにか仕事を断れなくなっていませんか?

仕事を断ったら嫌われるのではないかと恐れているとき

あなたは仕事を断ったら嫌われるのではないか?と恐れることはありませんか?私はあります。先ほど、過去に社長から期待の眼差しを向けられ、仕事を断れなくなったとお話しましたが、同時に断ったら嫌われるのではないかとビクビクしていました

「期待をされなくなり、嫌われたらどうしよう」「会社に居場所がなくなってしまう」と酷く恐れていたのです。今冷静になってと考えてみると、仕事を断ってすぐに降格されたり、嫌われるなんてことがあったら、とんでもない会社ですよね(笑)

仕事を断ったらダメなやつだと思われると不安なとき

仕事を断ったらダメなやつだとレッテルを貼られるのではないかと不安になっていませんか?かくいう私も、仕事を断ったら「要領が悪いやつ」「反抗するやつ」「仕事ができないやつ」だと思われることを酷く恐れ、不安に思っていました

このような不安を感じる方は、大体は真面目で、責任感の強い方だと思います。さらに必要以上に自分の評価を気にし、周りからどう思われるのかを気にしていることでしょう。私もその一人です。

私が仕事を断れずに起きたトラブル

私が仕事を断れずに起きたトラブル

仕事を断れずにいると、時にトラブルを引き起こすことがあります。ここでは、実際に私が仕事を断れないことで起きたトラブルについて3つご紹介します。

キャパオーバーで精神をすり減らした

WEB系ベンチャー企業でマネージャーをしていた私は、社長と部下の板挟み状態。社長からは毎日のように課題を与えられ、部下からは不満を言われます。そしてどんどん仕事が溜まり、ついにキャパオーバーを引き起こしてしまいました。

結果、私は適応障害になってしまうのですが、なってしまった時にはもうボロボロです。社長との面談では、泣くつもりがないのに涙が溢れてしまったり、会社から家に帰るまでの記憶がなかったりなど、酷く心を痛めてしまいました。

きっと、もっと早く仕事を断ったり相談したりしていれば、このような状況を引き起こすことは防げたのではないでしょうか。

どの仕事の完成度も低くなった

仕事をたくさん抱えすぎた私は、どの仕事をとっても完成度が低くなっていました。WEB系ベンチャー企業で働いていた私は、常にWEBメディアのディレクションをしており、ライターの記事を添削するなどの業務をこなしていました。

それと同時に、部下の育成や研修も行ったり、人事業務も行わなければなりません。非常にマルチタスクを求められていた私は、次第に記事の品質が低くなってしまったり、育成が厳かになってしまったり、最終的に部下のマネジメントも粗末になったりと最悪の事態に。

恐らくどれか一つでも、社長にお願いしたり、部下にお願いできればこのような状況を招く可能性を下げられたでしょう。しかし、仕事を断れなかった私は全て自分の仕事として取り組み、結果として質の悪い仕事をしてしまっていました

結果として上司からの信用を無くした

たくさんの仕事を引き受け、仕事の完成度を低くしてしまった私は、最終的に上司である社長からの信用を失います。正確には失った訳ではありませんが、私の業務負担を減らすと同時に社内にもうひとり私と同じポジションのリーダーが生まれました。

当時の私は、まだ精神的に成熟していなかったこともあり、社長から見捨てられたと酷く落ち込みます。もし、もっと早く仕事について断りをいれていたら、相談していたら、このような状況を避けられたかもしれません。

(※もちろん、リーダーポジションが2人生まれることは戦略として非常によかったでしょう。しかし、当時の私はそこまで理解が及んでいませんでした。)

HSS型HSPの私ができた!仕事を断るためのマインドの整え方

HSS型HSPの私ができた!仕事を断るためのマインドの整え方

さて仕事が断れない私ですが、WEB系ベンチャー企業からWEB系メガベンチャー企業へ転職を果たし、現在のフリーランスになるまでに仕事の断り方を習得しました。

今回は仕事を断るための方法として、断るためのマインドの整え方と、断り方の2つに分けてご紹介しています。ぜひ、「仕事が断れない」とお悩みの方は、参考にしてみてください。

①仕事を断ることは悪いことではないと認識する

仕事を断る上で最も重要なのは、「そもそも仕事を断ることは悪いことではない」と認識することです。仮にあなたが仕事を誰かに頼むとします。その時に「今私の抱えている業務がこれだけあって、少し難しいです」と断られたら、あなたはどう感じますか?

少し残念に思う気持ちもあるかもしれませんが、「なんだこいつ断りやがって!」と思いますか?きっと、「仕方ない、違う人に頼むか自分で頑張ろう!」と考える方が多いのではないでしょうか。逆に、断られた時に怒りを覚える方は、少し仕事に対しての向き合い方がひねくれていると私は感じます。

「仕事を断ることは悪くない」と、常に認識しておきましょう。

②芸能人だって非難されてるんだし嫌われても仕方ないと考える

仕事を断れない背景には、「嫌われたくない」という心理が隠れていませんか?私の個人的な経験上では、仕事を頼んでくれた人から嫌われたくないという思いもあり、なかなか断れずに生きてきました。

ここで一つ自問自答して欲しいのです。あなたはなぜ嫌われたくないのでしょうか?その人に嫌われることであなたにデメリットはありますか?

確かに、「あの人に仕事断られたんだよね」と噂されるかもしれません。しかし、芸能人にファンとアンチがいるように、悪い噂が広まったからといってみんなが噂を鵜呑みにする訳ではありません。

もしかしたら「忙しかったんじゃない?この間、私は助けてもらったよ!」なんて言ってくれる人もいるでしょう。みんなから好かれる必要はありません

③自分の気持ちに正直になる

仕事を受ける時に自分の気持ちに正直になっていますか?「本当は忙しくて大変で引き受けられない」「今日はどうしても帰りたい」「もう疲れた作業できないよ」など、引き受ける時に感じていませんか?

その気持ちを大切にしてください。時には相手の仕事を引き受けて頑張ることも大切ですが、一番大切なのは自分の気持ちに正直になることです。「今日はできない」と思ったら、それはできないんです。

逆に「今日は引き受けてあげられるぞ!」という時に、仕事を引き受ければいいだけ。無理をせず、自分の気持ちに正直になりましょう。

④仕事を厳選することは結果としてパフォーマンスが向上することを理解する

「仕事を選んではいけない」「受けた仕事を全部引き受けよう」と考えてはいませんか?実は仕事を厳選した方が、結果として良い仕事ぶりを発揮することがあります

そう感じたのは、私がフリーランスになってからです。最初のうちは、アレもコレもと引き受けていたのですが、あまり引き受け過ぎると、結果として提出する仕事の完成度が低くなってしまいます。

もし一つの仕事に時間をさき、良いものを提出できたなら、相手に感動を与えてもっと仕事をいただけたかもしれない。仕事を厳選することは、決して悪いことではないと、認識しておきましょう。

⑤今自分は無理をしていないか再確認をする

今あなたは無理をしていませんか?「毎日仕事でヘトヘト」「残業が続いて寝る時間がない」「1日のほとんどが仕事だ」などなど、仕事で無理をしていないか再確認してください。

この時に、「甘えだ」なんてことは一切考えなくて良いです。人は仕事を引き受けると、「やらなければ」と闇雲になり、視野が狭くなるもの。そんな時は一回休憩をして、無理をしていないか再確認しましょう。

再確認することで、「仕事を断るべきだな」と冷静に判断できるようになります。

上手な仕事の断り方は?どう断るか迷った方はコレを言うべし

上手な仕事の断り方は?どう断るか迷った方はコレを言うべし

仕事を断るマインドを作れたでしょうか?前項でご紹介したマインドは、今すぐならなくても問題なし。私も何年もかかって、やっとこのマインドを作れるようになりました。「まずは一つ意識しよう」そのぐらいの取り組みで問題ありません。

さて、マインドを一つでも作れたら、今度は仕事の断り方について学びましょう。どう断るか迷った時は、これから紹介する4つのことを思い出し、実践してみてください。

はじめに謝罪や労いの言葉を伝える

仕事を断る時は謝罪の言葉や、相手を労う言葉から伝えることで、断りやすくなります。例えば、「すみません」「お疲れ様です」なんて言葉で大丈夫。はじめに話すことで、相手も怒りを覚えることはありませんし、自分の心理的にも話しやすい環境を作れます。

ただこの時に注意して欲しいのは、過剰に謝ること。仕事を断ることは悪いことではないので、「本当に申し訳ございません」など強く謝罪する必要はありません。仮に強く謝罪の言葉を言ってしまうと、自分は悪い人だと思い込み上手に断れなくなる可能性があります。

最初の謝罪の言葉は、あくまでもこの後の断りの言葉をオブラートに包むためのものだと認識した上で伝えましょう

仕事を引き受けられない理由をしっかり伝える

謝罪や労いの言葉を伝えた後は、仕事を引き受けられない理由を伝えましょう。例えば「すみません!実は私はA社に提出する仕事をしておりまして、明日の午前中までにメールで送らなければいけません。まだ終わりの目処が立っておらず、仕事を引き受けられないです。」と具体的に伝えることで、「それなら仕方ない」と思ってもらいやすいです。

また断る時は、「できない」とはっきり伝えることが大切。「できなそう」「できないかも」は曖昧さを出してしまうため、避けるが好ましいです。

相談し代案がないかを確認する

仕事を断る前に相談することで代案がないか確認することも良い方法です。

例えば、謝罪と仕事を引き受けられない理由を伝えた上で、「どうしたら良いでしょうか?」と一言添えるだけでOK。また関係性にもよりますが、自分が良いと感じたのであれば、今の業務を交換してもらう代案を提案してもよいでしょう。断る前に相談してみるのも、一つの方法です。

「それでもお願い」と言われたら勇気を出して「できません」と伝える

謝罪・出来ない理由・相談などを行っても、「それでもお願い」と言われた時は「できません」とはっきり伝えましょう。はっきりと断るのは、とても勇気のいることです。

しかし、仕事を断るのは悪いことではありません。自分の素直な気持ちに正直になり、自信を持って断りましょう。

とはいっても、実際に仕事を断るのは難しいですよね(笑)でも、一回でも勇気を持ってキッパリと断ってみると、断った経験が自信になり次も仕事を断れるようになります。

1回の勇気がその後の自分を強くする。これを忘れないでください。

まとめ

今回は仕事が断れずキャパオーバーになってしまった方へ向けて、仕事を断るためのマインドの整え方や上手な断り方を解説しました。冒頭の自己紹介でもお話したように、私は非常に繊細な気質を持つHSPです。そんな私でも、この気質と向き合いながら仕事を断る術を身につけました。

「気が弱いから仕事を断れない」「相手の顔色を伺って仕事を断れない」という方も、今回ご紹介した方法をお試しください。また「私もHSPかも?」と感じた方には、HSPあるあるをまとめた記事がおすすめです。ぜひ合わせてご覧ください。

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この記事を書いたHSPさん

アデペン(HSS型HSP)のアバター アデペン(HSS型HSP) 「HSS型HSPとお仕事と私」サイト運営者

高校卒業後に非常勤事務員として公務員を務めたのち、WEB系ベンチャー企業でマネージャーを務める。その後、WEB系メガベンチャー企業へ転職し、現在はWEBライター・WEBマーケターとしてフリーランスで活動中。HSS型HSPという気質で生きづらさを感じながらも、葛藤してきた経験を活かし、同じ気質や境遇の方に対して何かお手伝いが出来ればと思っております。【プロフィール詳細はこちら】【自己紹介(インタビュー)記事はこちら

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