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春になると、なぜか気持ちが重くなる…。
周りは前向きな雰囲気なのに、自分だけついていけないように感じて、「私がおかしいのかな」と不安になることはありませんか。
毎年この時期に調子を崩してしまい、理由が分からないまま自分を責めているHSPさんも少なくありません。
でも、HSPが春を苦手に感じやすいのには、きちんと理由があります。それは弱さではなく、環境や刺激の変化を敏感に感じ取る特性によるもの。
この記事では、HSPさんが春にしんどくなりやすい理由と、無理せずラクに乗り切るためのヒントをお伝えします。
春が苦手な自分を、少しだけ許せるきっかけになればうれしいです。

結論から言うと、HSP気質の人は春を苦手に感じやすい傾向があります。これは気の持ちようや性格の問題ではなく、HSPの特性と春の環境が重なりやすいためです。
HSPは、音や光、人の感情、周囲の変化といった刺激を人一倍深く受け取る気質を持っています。春は、気温や気圧の変化、新生活による人間関係の変化、街のざわつきなど、刺激が一気に増える季節。
こうした変化を無意識のうちに処理し続けることで、心や体が疲れやすくなってしまいます。
「理由は分からないけれど、春になるとしんどい」と感じるのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、周囲の変化に丁寧に反応してきた証拠。
春が苦手だと感じるHSPさんは、決して少数派ではないのです。

春のしんどさは、ひとつの原因だけで起きているわけではありません。
HSPさんの場合、いくつもの負担が重なり合うことで、気づかないうちに心と体が疲れてしまうことがあります。
ここでは、春に特につらさを感じやすい代表的な理由を見ていきましょう。
春は、新生活や人事異動、クラス替えなど、生活環境が大きく動く季節です。
HSPさんは変化そのものが苦手というより、「慣れるまでに時間がかかる」タイプ。新しい環境に適応しようと無意識に気を張り続けることで、心が休まらなくなってしまいます。
春になると、街が急ににぎやかになります。明るい日差し、花粉、気温差、人の増加。
ひとつひとつは小さな刺激でも、積み重なることでHSPさんには大きな負担になります。「理由は分からないけど疲れる」と感じるのは、この刺激の蓄積が原因かもしれません。
春は「新しいスタート」「がんばろう」という空気が強くなりがちです。
そんな中で気分が沈んでいると、「自分だけ取り残されている」と感じてしまうことも。無理に周りに合わせようとするほど、心の中に孤独感が広がってしまいます。
寒暖差や気圧の変化が大きい春は、自律神経が乱れやすい季節です。
HSPさんは体の変化にも敏感なため、眠りにくさやだるさ、不安感として表れやすくなります。気合でどうにかできる問題ではないため、つらさを感じるのも自然なことです。

春が苦手だと、「前向きになれない自分はダメなんじゃないか」と感じてしまうことがあります。でも、その考えこそが、HSPさんを余計に苦しめてしまう原因かもしれません。
HSPさんは、周囲の空気や人の感情、環境の変化を敏感に感じ取れる分、無意識のうちにたくさんの情報を受け取っています。
春は刺激が増える季節だからこそ、心や体が疲れてしまうのは自然な反応です。つらさを感じるのは、あなたが怠けているからでも、弱いからでもありません。
むしろ、これまで「ちゃんとしなきゃ」「周りに合わせなきゃ」と頑張ってきた証拠。
春が苦手だと感じたときは、自分を責めるよりも、「今は負荷がかかりやすい時期なんだ」と認めてあげることが大切です。春を元気に過ごせなくても、あなたの価値が下がることはありません。

ここで紹介することを、すべてやる必要はありません。
「これならできそう」と感じるものを、ひとつ取り入れるだけでも十分です。春はがんばる季節ではなく、負担を減らす季節だと考えてみてください。
春は元気に動けなくて当たり前、と最初から考えておくと気持ちがラクになります。
予定を詰め込みすぎず、余白を残しておくだけでも消耗は減りますよ。
環境の変化が多い時期に、新しい挑戦を重ねると負荷が大きくなりがち。
何かを始めるなら「ひとつずつ」「慣れてから次へ」で十分です。
春は人の動きも情報量も増える季節です。ニュースやSNS、付き合いの場から少し距離を取るだけでも、頭と心が静かになります。
HSPさんの疲れは、刺激の受けすぎから来ることが多いもの。「今日はたくさん人と話した」「外がにぎやかだった」そんな日は、早めに休むサインです。
春は予定に追われがちだからこそ、何もしない時間をあらかじめ予定に入れておくのがおすすめです。短時間でも、安心できるひとり時間は回復につながります。
楽しそうな投稿を見て落ち込むなら、それはあなたが弱いからではありません。刺激が強すぎるだけ。春の間だけでも距離を取ってOKです。
頭の中だけで抱え込むより、言葉にすることで気持ちは整理されやすくなります。信頼できる人や、安心して話せる場所を持っておくと、春の負担はぐっと軽くなります。

ここまで読んでも、「やっぱり春がしんどい」「どうしても気持ちが上がらない」と感じることもあるかもしれません。そんなときは、ひとりで何とかしようとしなくて大丈夫です。
休んでも回復しない状態が続いたり、仕事や家事に支障が出るほどつらさを感じているなら、それは我慢し続けるサインではありません。誰かに頼るタイミングが来ている、というだけのことです。
身近な人に話すのが難しい場合は、第三者に気持ちを聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあります。「こんなことで相談していいのかな」と思う必要はありません。あなたが感じているつらさは、十分に大切にされていいものです。

HSPさんが春を苦手に感じるのは、気持ちの問題でも、甘えでもありません。環境や刺激の変化を敏感に感じ取る特性があるからこそ、負担が大きくなりやすい季節なのです。
周りと同じように前向きになれなくても大丈夫。春は無理に頑張る時期ではなく、なんとかやり過ごすだけでも十分です。できない日があっても、それは怠けているのではなく、ちゃんと自分を守っているということ。
春が苦手なHSPのあなたは、これまで何度もこの季節を乗り越えてきました。今年も完璧じゃなくていい。少し立ち止まりながら、自分のペースで進んでいければ、それで十分です。
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塾講師やWEB会社の営業を経て、現在は小学生の子供を持つ主婦ライターとして活動中。日々、育児と家事に追われながらなんとか頑張っています!HSP要素は中ぐらい。
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