仕事が続かない人に隠された病気の可能性– 【メンタルヘルス編】 –

メモを取ったり気をつけているのに仕事を覚えられない

同じことで何度も怒られて、上司や同僚とうまくいかない

できない自分が申し訳なくなり辞めてしまう

など働きづらさから仕事が続かないとお悩みではありませんか?

仕事が続かないのは「性格」「職場環境」「労働条件」など様々な理由がありますが、一部の人々は、仕事での困りごとや働きづらさによって仕事が続かないケースもあります。

失敗の繰り返しや人間関係のつまづきが多く「自分は他の人と違うのかも」「こんなに仕事が続かないのは精神的な病気かもしれない」と悩む方も多いです。

働きづらさによって仕事が続かない場合、病気がその背後に潜んでいる可能性があります。

仕事が続かない原因になる病気の1つが発達障害です。

この記事では、あなたの仕事が続かない理由を整理しながら、発達障害の可能性について一緒に考えていきます。

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【仕事が続かない人って病気?】仕事が続かない理由

【仕事が続かない人って病気?】仕事が続かない理由

次こそは頑張ろう!意気込んで始めた新しい仕事。

長く働きたいと思っていても、時間が経つにつれ仕事が辛くなったり、職場に居づらくなって辞めてしまう…。

このように「どうして仕事が続かないんだろう」と悩む方も多いと思います。

仕事が続かない理由はさまざまですが、中には病気や障害が関係している可能性も。

仕事が続かないって病気?と感じてしまう人によくある仕事が続かない理由は以下になります。

  • 仕事が覚えられない
  • ミスを繰り返してしまう
  • あいまいな指示がわからない
  • 人間関係がうまくいかない
  • マルチタスクができない
  • 時間が守れない
  • 会社に居づらくなる

仕事が覚えられない

仕事が続かない理由の1つとして「仕事が覚えられない」ということがあります。

例えば

「入社して周りは仕事のやり方や手順を覚えるのに時間がかかり、周りよりも仕事が遅い」
「1つ覚えたと思ったら、前に言われたことを忘れてしまう」

このように、仕事を覚えるのに時間がかかったり、何度も同じ間違いをしてしまうことで「仕事が辛い」と感じてしまいます。

ミスを繰り返してしまう

「働き始めて時間が経っても、同じミスを繰り返してしまう」
「ミスがないように確認しても、誤字や数字の打ち間違いがある」

同じようなミスで何度も注意されて自信を失っていませんか?

自分なりに気をつけているのに関わらず、ミスをしてしまうと「どうして自分はできないんだろう」と落ち込んでしまいますよね。

ミスで怒られることが続くために、退職につながるケースもあります。

コウちゃん

頑張ってるのに怒られると辛い…

あいまいな指示がわからない

「良い感じにこの資料まとめといて」
「自分なりにやってみて」

このように上司から与えられた指示があいまいで理解できないことが、仕事が続かない原因になることがあります。

何をどうしていいか分からない

自分なりに仕事を進めた結果、こういうことじゃないと怒られた

あいまいな指示が多いと「指示がわかりにくい!」「何をしていいか分からない」というストレスが積もり、仕事が嫌になることがあります。

人間関係がうまくいかない

仕事が続かない人によくあるのが、職場の人間関係がうまくいかないというお悩みです。

「職場の雰囲気に馴染めない」
「同僚との会話に入っていけない」
「周りと意見交換が苦手で仕事が進まない」

などコミュニケーションや対人関係のストレスによって仕事を辞めてしまう方も多いです。

マルチタスクができない

仕事が続かない人の中には、複数の作業を同時にこなすのが難しいという人もいます。

「作業の途中で電話応対をするとパニックになる」
「やるべきことが多いと何から手をつけて良いか分からなくなる」

など同時進行で作業することが難しいために、ミスが増えたり集中力が続かずに混乱してしまうこともあります。

コウちゃん

次から次に言わないで!

時間が守れない

「ミーティングに遅刻してしまう」
「納期や締め切りに間に合わないことがよくある」

社会人になると時間厳守が求められます。

そのため、時間が守れないと周囲からの信頼を失い働きづらい状況になる場合も。

その結果、働きづらさから仕事が続かないという人もいます。

会社に居づらくなる

「仕事が覚えられない」「ミスを繰り返す」などこれまで紹介したことに当てはまる人は、だんだんと会社に居づらい雰囲気を感じ取ってしまいます。

仕事が続かない人に話を聞くと、「仕事ができないことが申し訳なくなって辞めてしまう」という方もいました。

コウちゃん

会社に居ずらいと思うと辞めたくなってしまうよね

仕事が続かない人って病気?【発達障害との関係】

仕事が続かない人って病気?【発達障害との関係】

仕事が続かないと感じる人の中には、その背後に発達障害という可能性があります。

発達障害は子供の頃に診断を受けるイメージがありますが、大人になって初めて気づくケースも多いです。

大人になって初めて発達障害と診断される人は24万人以上

本当に大人になってから発達障害とわかる人って多いの?

コウちゃん

実は、24万人以上が20歳以降に発達障害と診断されているんです

厚生労働省の調査によると未成年で発達障害と診断された人は「22万5000人」。

そして、20歳以降に発達障害と診断された人は「24万3000人」、特に、20代で診断された人は「10万7000人」でした。

つまり、社会人として働き始めた20代の人が多く診断されているのです。

引用:平成28年生活のしづらさなどに関する調査 |厚生労働省.

【大人の発達障害事例紹介】

大人の発達障害事例

働き始めてから発達障害と診断された方は、どのようなきっかけで発達障害に気づいたのでしょうか。

大人になって発達障害に気づくきっかけ

  • 同じことで何度も注意されて、言われたことをすぐに忘れてしまう
  • 会社に同僚や上司とうまく付き合えずに悩んでいた
  • 周りに比べてできないことが多く、何かおかしいと感じた
  • 社内で空気が読めないと敬遠された
  • 指示された通りにやったつもりでも、指示したことができてないといつも怒られる
  • 仕事の優先順位がわからず、仕事が進められない

発達障害は生まれつきの特性のため、子供の頃から兆候があったと考えられます。

しかし、子供の頃は周りの環境や人に助けられ、あまり問題視されなかった特性が、就職など環境の変化によって「働きづらさ」「生きにくさ」が顕著になり発達障害に気づくケースが多いです。

発達障害の特徴

発達障害にはいくつか種類がありますが、仕事が続かない人に関係があると考えられる「ADHD」と「自閉症スペクトラム障害」について解説します。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは注意力が持続しにくく、衝動的な行動が見られることが特徴です。

仕事や日常生活での優先順位や計画が立てられない傾向が見られます。

「同じミスが多い」
「1つのことに集中できず気が散りやすい」
「忘れ物が多い」
「時間が守れない」
「マルチタスクができない」

このような傾向が強い場合は、継続した集中ができず仕事が続かないことがあります。

自閉症スペクトラム症

自閉症スペクトラム症は、「社会コミュニケーションの困難」と「限定された反服的な行動」が大きな特徴です。

周りとうまくコミュニケーションをとることが難しく、人間関係で悩みやすい傾向が見られます。

また、臨機応変な対応が苦手なため、仕事でストレスを溜めやすく仕事が続かないことも。

「人間関係がうまくいかない」
「空気が読めない発言や行動をしてしまう」
「指示や暗黙のルールを理解できない」

上記のようなことで仕事が続かない場合、自閉症スペクトラム症の可能性があります。

HSPという可能性もある

発達障害などの病気ではありませんが、仕事が続かない原因がHSPにある可能性もあります。

HSPとは、生まれつき音、光、匂い、人の感情などの刺激に敏感で人一倍疲れやすい人のことを指します。

HSPは、環境の変化や人間関係などにストレスを感じやすいです。

そのため、仕事に適応することが難しく仕事が続かない場合もあります。

当サイトはHSS型HSPに関する記事を100本以上執筆。日々をハッピーにするヒントをお届けしています。
»HSS型HSP関連の記事はこちら 

発達障害と仕事の関係

発達障害と仕事の関係

発達障害は、仕事においてさまざまな影響を与えることがあります。

この章では、発達障害が仕事に与える影響と、その結果として生じる二次障害について考えていきましょう。

発達障害が仕事に与える影響

発達障害を持つ人は、仕事においてさまざまな困難に直面することがあります。

ADHDを持つ人が困る場面

「何かに集中している時でも、突然別のことが気になり作業が遅れてしまう」
「会議中に思いついたアイディアを会議の流れを無視して発言する」
「時間の管理ができず締め切りを守れない」
「急な予定変更に対応できず何をすべきが判断できない」
「重要な情報を見落とすなどミスを繰り返す」

自閉症スペクトラム症を持つ人が困る場面

「コミュニケーションがうまく取れず取引先や同僚を怒らせる」
「チームワークが求められる場面で周りと足並みを揃えられない」
「周りの会話や動きが気になり、作業に集中できない」
「仕事のやり方や手順が変更されるとパニックになる」

発達障害の二次障害

発達障害の特性による働きづらさは、仕事に影響を与えるだけでなく、さまざまな二次障害が生じることがあります。

例えば、仕事におけるミスの繰り返しや、人間関係のつまずきが適応障害やうつ病などの精神的な問題を引き起こす可能性がその1つです。

コウちゃん

適応障害やうつ病などの症状から発達障害に気づくケースもあるよ

仕事が続かない人に向いている働き方

仕事が続かないと感じる人にとって、自分に合った働き方や環境を見つけることは非常に大切です。

この章では「あなたに合った働き方」について考えてみましょう。

仕事が続かない理由をはっきりさせる

仕事が続かない理由をまずはっきりさせることが大切です。

これまで解説したように、仕事が続かない理由に「発達障害」が関係しているかもしれません。

しかし「パワハラが横行している」「労働時間が長いなど労働環境が悪い」など運悪く自分に合わない会社にばかり就職していた可能性もあります。

もし職場環境が悪くなかったにも関わらず「頑張っているのにうまくいかない」という場合は、やみくもに頑張る前にまず自分が発達障害があるかどうかをはっきりさせて対策を練ることも方法の1つです。

コウちゃん

原因がわかれば、それに合った働き方を考えられるよ

特性に合った仕事を考える

特性に合った仕事を考える

どんな人でも自分の性格や特性に合った仕事に就くということは仕事を長く続けるために大切です。

例えば「人間関係やコミュニケーションが苦手」と感じるなら、工場や運送業など1人で黙々と作業できる仕事に適性があります。

このように、自分の得意不得意を考慮して仕事を探すということが必要です。

「仕事が続かない人って病気かも?」と悩むならメンタルクリニックに相談しよう

「仕事が続かない人って病気かも?」と悩むならメンタルクリニックに相談しよう

「仕事が続かないって病気かも」と感じている場合、メンタルクリニックでの相談があなたの状況を良い方向に変えるきっかけになることがあります。

でもメンタルクリニックってなんだが行きにくい

このように感じる人に向けて、メンタルクリニックの費用や見つけ方、相談の効果についてご紹介します。

メンタルクリニックとは?

メンタルクリニックとは、心療内科や精神科など「こころの問題」を扱う医療機関のことです。

心療内科や精神科というと、世間のイメージから行きにくいと感じる方も多く、少しでも気軽に相談できるように「メンタルクリニック」「こころのクリニック」と掲げているクリニックが増えています。

メンタルクリニックの費用

メンタルクリニックの費用は、一般的に保険が適用されるため初診は2500円から3000円

再診は1500円程度が目安です。

発達障害の検査にかかる費用に関しては、「保険適用」か「保険適用外」によって異なります。

発達障害の検査が必要かどうかは、診察を通して医師が判断。

診察上検査が必要と判断された場合は、保険内診療となるため、数千円で検査が受けられます。

メンタルクリニックの見つけ方

メンタルクリニックはどこを選べばいいの?

メンタルクリニックに行くのが初めての場合、どこに行けば良いか分かりませんよね。

まずは、インターネットなどで自宅や職場からは通いやすい範囲のメンタルクリニックを検索しましょう。

メンタルクリニックは医師との相性やクリニックの雰囲気も重要になるためホームページや口コミなど確認することをおすすめします。

また、全てのメンタルクリニックで成人を対象にした発達障害の検査ができるわけではありません

ホームページを確認する際は、発達障害の検査を行なっているかも見ておきましょう。

自治体によっては、発達障害の診断を行なっている専門機関を紹介している場合もあります。

こちらは、石川県のホームページで発達障害の診療機関を案内しているページです。

参考:発達障害の診療機関案内 - 石川県

相談することで生きやすくなる

メンタルクリニックでの相談は、こころの健康を守り、生きづらさの解消にとても役立ちます。

専門家の助言や治療によって、仕事が続かない原因や、仕事を続けやすくするための方法が明らかになるでしょう。

心療内科や精神科は行きにくいと感じるかもしれませんが、専門家の力を借りることで今の現状を良い方向に変えることができます。

コウちゃん

迷っている人は一度相談してみてね

まとめ|「仕事が続かない人って病気?」と悩んでいるあなたへ

仕事が続かないと悩む人の中には、発達障害などの病気が影響していることがあります。

また、「ミスを繰り返して怒られる」「人間関係がうまくいかない」などのストレスから適応障害やうつ病などのメンタルの不調を引き起こすケースも。

発達障害やメンタルの問題は、自己判断が難しいため、メンタルクリニックなどで専門家の診断を受けることも重要です。

もし、あなたが「仕事が続かないって病気かも」と悩んでいるのであれば、遠慮せずに相談することをおすすめします。

きっとあなたの「働きづらさ」「生きにくさ」をサポートしてくるでしょう。

アデペン

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